メモ帳DPA

ぐぐってあまり引っかからないような何かがあったら書いたりする

3畳防音室で暮らす (寝室 兼 音ゲー部屋 兼 PC部屋 兼 テレワーク部屋)


経緯

IIDX用の専用コントローラの打鍵音は大分うるさく、環境を整えていても集合住宅では昼間しかプレイできない。
音ゲーの「あと一回でやめる」は99%嘘で、実際には成功するか疲れきるまで無限にあと一回が追加され続けるので、計画的にきっちり気持ち良く終わるのは結構難しい。

調子が良くなってきたところで時間を理由に切り上げるのはなかなか歯痒いのと、音ゲーを抜きにしても夜中にあまり音を出せない環境だったので、思い切って防音室を買うことにした。

結果

単にPCと机だけ入れて済ませるなら簡単だったんだけど、やっぱり一箇所でなるべく全部完結させたくなり、これまで使っていた介護ベッドPC環境一式もどうにかして防音室内に維持したくなった。

試行錯誤の末なんとかうまい具合に全部無理なく収まって、飯の用意とトイレと風呂以外は防音室からほぼ出ないで済むようになった。
部屋中の家具が全部可動するおかげでどんな体勢でも防音室内でPCが使える。

座り(机側)


座り(ベッド側)


寝ながら


立ち&縦画面

この記事の大枠は上記の画像の環境を組んだって内容でほぼ全部なんだけど、環境構築にあたっての細かい話や使ったアイテム等を以下に延々と書きます。(だいぶ長いので適当に読み飛ばしてよい)

防音室選びの話

選択肢の把握

購入先も種類もいろいろあり探しにくかったんだけど、結果的に中古で買えるラインナップは以下2箇所見れば主要なタイプは大体載っていた。選ぶ際はここから大体の目星を付けていくのがよさそう。
www.piano-plaza.com
info.shimamura.co.jp

メーカはどこも大差なさそうに見えるのであまりこだわらないようにした。
大雑把には以下の順に右に行くほど値段は安く供給は少ない。

  • ヤマハ>カワイ>サイレントデザイン>その他謎のメーカー
性能選び

一般的なユニット型防音室の性能の選択肢は、ほぼDr-30、Dr-35、Dr-40のどれかになる。(高いほど高性能)
防音室を置いてある楽器屋に行けば体験させてもらえるので、マイクロスイッチ+ボタンを持参して音の減衰具合を確認させてもらった。

  • Dr-30
    • 音は小さくなってはいるが期待するほどの効果では無かった
  • Dr-35
    • 聴こえる音はかなり小さくなった
    • 周りの雑音に負けそうなレベル
  • Dr-40
    • Dr-35よりさらに小さくなった
    • 耳をすませばどうにか聞こえるレベル
    • ただ、D-30と35の違いに比べて、35から40はそこまで劇的に違う程ではない気がする
  • Dr-45以上
    • 試してない
    • ユニット型の製品も無くはないが希少。値段もすごい
    • 部屋ごと加工や用意する系でないと基本的にほとんど無い

結果、Dr-30では思ったほどの効果は感じられなかった。Dr-30で十分であればもっと低性能の簡易的な防音グッズで済ませられるのでは、と思ったが、そんなに甘くはなかった。音ゲー用途的にはDr-35以上あれば充分そうに感じた。
完全に無音にはならないのかと思うかもしれないけど、防音室の分に加えて元の建物の壁の分の防音性能も加わるので、ある程度以下に小さくなった音は実際の運用的には全然聞こえない。

性能選びその他メモ
  • D値(Dr-XX)が書いてない製品は、基本的に上記より遥かに低スペックなので選択肢から外して良い。
  • ダンボールのやつや簡易パネル並べるやつなんかを検討している人をたまに見かけるけど、性能的に音ゲー用途には向いてないのでおすすめできない。
  • 専コンの打鍵音を測定してみたところ、500Hzより低周波の成分をそれなりに含んでいた。Dr-35が35db減衰できるのは500Hzの場合で、低音になるほど遮音性は低下するので、全部数値通りにそのまま減衰してくれるタイプの音ではない点は留意しておいたほうが良いかもしれない。
  • 自作の防音室の防音性能を騒音計で測定している例を結構見かけるけど、特定の周波数でしか測っていない上、そもそも500Hzでもなんでもない音を基準にしているので、測定結果をD値と単純比較するのは適切ではなさそう。
サイズ選び

1.2畳あればぎりぎり机と椅子を入れられて、1.5畳なら椅子を引けるゆとりが若干出るくらいの寸法になっていて、店員によるとリモートワーク需要でこれくらいのサイズが今人気らしい。
そのサイズで充分そうだなと最初は思ったが、ここで新たな欲が出てきてしまった。これまで介護ベッドと机でPCを使いまわしていたので、その環境も維持したくなった。

防音室は中古だと定価より大幅に安くなる。だいたい半額くらいは変わってくるので、値段的に新品は避けたい。
ただ、中古で大きい防音室はあんまり出回っておらず、ある程度大きくなった先からは値段も急激に高くなっていくので、費用との現実的なバランスで3畳にした。

購入

2003年製の3畳Dr40のアビテックスを買った。

性能はDr-35でも良かったんだけど、傷有り+汚れ有り+喫煙歴有り+天井低め(低いのは人気無いらしい)の合わせ技のおかげでDr-40でもかなり安いのがあったのでそちらにした。
本体税抜70万+消費税やエアコン設置費や搬入費等込でトータル80万ちょっとくらいだった。この値段で買えたのは大分運がよかったと思う。

ちなみに、「一括で払うからもうちょい安くならんか」と駄目元で聞いたところ、あっさり数万安くなった。もともとその辺もある程度盛り込んだ値段なのかもしれないので、防音室買う際は聞くだけ聞いてみるのが良さそう。

レイアウトの話

3畳あればどうにかなる見込みだったんだけど、実際は意外とギリギリだった。
約1.6m*2.5mの狭い領域中に、介護ベッドと昇降デスクと椅子をいい感じの場所に全部収めないとならない。
(他に居るのかは知らんけど)もし同じ用途で買おうとする人はもう少しだけ広めにしてもいいと思う。

L字(不採用)


買う前に考えていた配置1。悪くはないけど机利用時に椅子の位置が中央に来ないのが若干気持ち悪かった。
短辺が2mくらいあるサイズの防音室だったらよさそう。

向かい(不採用)


買う前に考えていた配置2。椅子が若干窮屈だがデスク側は防音室導入前と変わらず使える。
ベッド利用時のモニタが近すぎるのが計算外だった。モニタアームの支柱は足元周辺に配置しないとならないと分かった。
これは長辺が3mくらいある防音室だったら机を後ろに下げて丁度良さそう。

斜め


もしやせっかく買ったのに満足行く配置が3畳では出来ないのでは...と焦りつつ色々配置を試した末にたどり着いたのがこれ。まさかこんな謎配置になるとは全く思ってなかったが、3畳で全部収めるにはこれが答えだった。

ベッド側も机側もいい感じの位置で無理なく使えるし、斜めにした分椅子を引くスペースもできた。ベッド側で机の角が邪魔かなと思ったけど特にそんなことはなく、むしろトラックボール置き場に良い位置に意図せず丁度収まっていた。机下に潜り込んでいるベッドの角はオットマン的に脚を伸ばすときにも使える。

ちなみに、椅子の後ろにゴミ箱が収まるので入口から最短距離でごみ捨てが楽だったりもする。

PCと配線の話

構成

こうなった。

ケーブル穴

防音室内で電源は備え付けの壁タップから取れるんだけど、それ以外のケーブルを中で使うには穴を開けて外からケーブルを通す必要がある。穴は無料で空けてもらえた。ケーブルを通したあとパテ盛りするだけでよく、パテも簡単に付け外しが出来るので後から自由に繋ぎ変えもできる。

LANケーブルを通し中にPCを置くつもりでいたが、よく考えたら入出力デバイスさえ中にあれば良いので、別に本体を中に置く必要は無かった。
USBハブを繋ぐためのUSB延長ケーブルと画面用のDisplayPort1本さえ最低限通せば不自由なく使える。入力デバイスが全てワイヤレスだったら画面1本で済む。(シンクラ用のUSBハブも最終的に不要になったけど撤去するほどでもないので残している)

静音PC / 省スペースPC

もともとベッドと同じ部屋に置いてた都合上、PCの静音性にはある程度気を使っていた。簡易水冷、セミファンレス、静音ケース、静音ファンあたりを意識的に選んでいたんだけど、これでもうその必要も一切無くなった。
部屋の外のPCの稼働音程度では全く室内には聞こえないので、たとえ爆音ファンを積もうが体感では静音PCになる。

以前に完全ファンレスや省スペースPCを検討した結果、結局どっちも高すぎて止めた記憶があるけど、これでもう実質完全ファンレスかつ完璧な省スペースPCみたいなもんである。
ただし、エアコンや換気扇の稼働音はあるので、防音室内が完全に無音になるわけではない。

PCは常時起動なので自分には必要なかったが、リモート電源スイッチなんかも便利かもしれない。

仕事用の端末と入力装置

完全に在宅で済む仕事が羨ましいなぁと前々から思っていたら、昨今の情勢のおかげで、テレワークで済むように環境も制度も勝手に整ってくれてしまった。今年5回も出社してないと思う。
家の外に出る主な用事がもう飯とゲーセンとゴミ捨てくらいしかない。おまけに近所のゲーセンはここ数年で全部潰れたので更に外出の頻度は落ちてしまった。

シンクライアント(と社有携帯)で業務用の環境に接続しているんだけれど、キーボードとマウス以外のUSBデバイス全てとBluetoothが無効化され、素でUSB認識する単純な入力装置しか使えなくなってしまっている。

最初は仕事用に別のUSBキーボードとトラックボールを用意していたが、同機能の物が2セットあるのは無駄が多いし邪魔なので共用にした。

装置 機種 自分のPC側 シンクライアント
トラックボール Pro Fit Ergo Vertical Bluetooth USBドングル
キーボード Chimera78(オリジナル) Bluetooth HIDブリッジドングル

自作キーボードは今年は基板設計にまで手を出してしまった。沼からなかなか逃れられない。
de0.hatenablog.com

自分のPC環境と仕事の環境は構成上同時に使えないため、特に計算してなかったけど結果的にON/OFFの切替がきっちりできる形にはなった。

INFINITAS向けの妥協

アーケード用のソフトをベースにどうにか家庭用に持ってきた感じだからなのか、このゲームはかなり制約が多い。

使っているグラボとの相性問題かもしれないけど、DisplayPort経由でINFINITASをする場合、時々フォーカスが外れたりするのと、音声を排他モードで出力できない問題があった。また、解像度が固定なので、起動の都度元のウィンドウ配置がぐちゃぐちゃにされたりする問題もあった。
仕方ないので同一ディスプレイにHDMIでも接続し、プレイ時はディスプレイ側でそちらに切り替えて使っている。

また、IIDXの専用コントローラは、X軸の座標は自動的に原点には戻らず、皿の回転方向に応じて座標を移動し続ける入力が発生するようになっている。
これはゲーム中以外を考慮していない傍迷惑な仕様で、USB接続中はゲームパッドのスティックがどこかしらに倒されている状態として認識される。一定時間操作がないときのような動作は使えなくなるし、どのデバイスを使うかを選べないタイプの普通のゲームだと、キャラが勝手に一方向に移動しっぱなしになったりする。
対策として、物理的なスイッチで専コンのUSB接続を一括で切断出来るようにはしたけど、ディスプレイ出力の制約等も含め、完全にゲーム専用PCを用意したほうが何もかも楽そうな気はする。

換気の話

防音室には標準装備の換気扇が付いていて常時運転する作りになっている。ただし扉からの定期的な換気も必要とされており、おそらく常時中に人が居続けるのを想定してはいないと思われるので、どの程度換気できているか調べてみた。

センサー

このCO2センサーを使った。
そこそこ良い値段するが、 安物はゴミの可能性があるとの記事を復数目にしたので、諦めてまともそうな物を買った。

Amazonレビューのおかげで、OEM品で実はPCからロギングが出来ると知った。(公式には何の説明もない)
3秒間隔で値がCSV出力され続け、GUIからはリアルタイムグラフと月/週/日/時の過去グラフが見られるほか、指定値を超えたらポップアップでのアラートも出せる。

測定結果

・防音室内:2300ppmくらい
・防音室外:1900ppmくらい
最初に特に対策無しで測定したところ上記の値で、防音室以前に部屋自体の二酸化炭素濃度が既にそこそこ高めだった。換気も何もしてないので仕方ない。
浴室の窓を常時網戸にし台所の換気扇も回し続けるようにしたところ、防音室外は400~600ppm程度になった。
室内にいる場合は+20ppm/分程度のぺースで濃度が上昇した。中に居れば居るだけどんどん上がっていくので、50分間隔くらいでドアからの換気が必要になる。

換気扇停止した場合は+50ppm/分ペースになるのと、換気時の給気口正面の値を取ると常に700ppm台にはなっていたので、換気はされているが呼吸のCO2排出ペースに負けている状態になってしまっているようだ。


センサーのWindowsアプリでこんな具合のグラフが取れる。

  • グラフが切れてるように見えるところはY軸上限3000ppmを超えている
  • 急激に下がっている箇所はそのタイミングで扉を空けている
  • ドアから換気しないと濃度はひたすら上がり続ける(4000ppmくらいまでは確認した。多分もっと上がる)
  • 閉め切った状態で寝た場合、明らかに寝付きの悪さが感じられた。

たまに扉を開けて換気したり、あまり音を出さないときは扉を半開きにしておく運用をしばらく続けたんだけど、換気の意識自体が面倒なのでどうにか対策したくなった。
とりあえず、普通に座ってるだけなら基本的に常時2000ppm以下を何もしなくても維持できる状態を目標にした。

付属換気扇

防音室に付属の換気扇の型番を調べたところこれだった。
熱交換素子が入っていて換気時の熱のロスが少なく防音性の高いタイプの換気装置で、パナソニックだと"気調"、三菱だと"ロスナイ"って呼ばれる製品らしい。

仕様上の有効換気量は13.5㎥/hだった。単純比較出来るのかは分からないけど、建築基準法では20㎥/h、厚生労働省推奨値では30㎥/hとのことなので、防音室に居座るには数字だけ見た感じ大分貧弱に見える。(本来は定期的に扉の開放で換気する前提なので仕方ないけど)
類似製品中では壁に開ける穴が多分一番小さく済む(Φ65)ようなので、防音性重視の選択なのかもしれない。

換気扇交換

Webで公開されている三菱のカタログとパナソニックのカタログから良さそうなものを探した。
換気量基準は足りてそうだし、元の3倍くらい性能があれば性能が足りていない分の毎分20ppmの増加も多分どうにかなるだろとの雑な見積で、壁の穴空けが一つで済む中で一番有効換気量が高かった(38㎥/h)、FY-16ZG1-Wを付けてみた。

工具

元の換気扇よりパイプの経が大きいので、穴を広げる必要がある。
壁の穴開けとパイプ長さ調整には工具が必要だったので、ホールソーとパイプソーも買った。
取り付け自体は出来たけど、ブレて穴の周りも削ったり、パイプの断面が垂直にならなかったりしたので、素人が初見で安い工具で綺麗に出来る作業ではないのかもしれない。特に動作に影響はないのでまあいいや。

下の所の壁紙ガリッてやっちゃった

結果

  • 効果
    • 換気扇の稼働音は大きくなった (スペック上は31.5dBから38dBに増えている)
    • 換気扇からの音漏れは元との差がよくわからないレベルだった
    • 全体的に値が抑えられ、普通に過ごすだけなら1700ppmくらいで打ち止めになるようになった
  • 利用状況との対応
    • 1~8時は寝ていた。睡眠中はCO2排出低めになっていた
    • 22時過ぎから23:30くらいまでIIDXをしていた。呼吸が増えるのか通常時より濃度の上昇が激しい
    • 23時前くらいから渚の小悪魔DPAをAS有り無し交互で10連奏した(オプション探し)。負荷が高いとさらに伸びが急激になった

閉めっぱなしでも具合が悪くならないレベルに収まるようにはなったし、小さめの壁穴一つで済む限界の性能ではあるので、とりあえずこれで良しとした。測定中はなるべく扉を閉めていたけど実際は常時締め切る必要もないし、扉の出入りだけで自然に換気も都度勝手に発生する。
更に強化するなら、穴を2つ開けるタイプの換気扇に交換したり(94㎥/hまで性能が上がる)、換気扇の個数自体を増やしたりするともっと換気性能を伸ばせそうではあるけど、壁へのダメージと防音性低下がありそうなのでやめた。

ちなみに、部屋に植物でも置いたらどうかとも思ったが、酸素の生成量が人間と2桁くらい違っていて、数本置いた程度では全く効果は期待できないようだ。

昇降デスクの改造の話

IIDXの専用コントローラ(PHOENIXWAN)はかなり場所を取るので、1個でさえでかいのに2つ置くと机の大半が埋まってしまう。プレイ中以外は無意味な置物でしかないので、なるべく邪魔にならない場所にしまっておきたい。

Swiftの制約

机はオカムラのSwiftを使っている。木目調の見た目だけど木は外装だけで天板は金属製なので、木製のように後付でネジを打ち込んだりできず、加工が結構難しい。
公式オプション用のネジ穴がいくつか有るにはあるが、場所は固定で大したことはできない。

構成

どうにかする方法を色々試した結果、最終的にこうなった。

  • 足と天板の間にL字アングルを挟む
  • 机の元の連結ネジで足-アングル-天板を固定する
  • L字アングルにステーを付ける
  • ステーに別のL字アングルを付ける
  • L字アングルにメタルラック(ルミナス)の足を上下反転させて付ける
  • スライド棚(ラックのパーツ)を付ける
  • 補強バーを付ける (付けなくても成立はする)
  • 昇降デスクのコントローラをステーに付ける

木製で作れば寸法調整等含め全体的に簡単ではあるんだろうけど、毎分1000回くらいのペースで狂ったようにボタンを叩き続けるゲームをやる都合上、十分な強度と安定性の確保のため金属パーツのみで組んだ。
スライド棚の幅が少しだけ足りず、アーケード基準の配置よりコントローラ同士の間隔が若干狭いが、特に違和感はなかった。


[asin:B001O7EKG8:detail]

ちなみに、前にULTIMATE MOBILE用の変換器を自作したりもしたけど、DP出来ないので結局INFINITASしかやらなくなってしまった。
de0.hatenablog.com


拡張

ルミナスラック準拠なので、豊富な拡張パーツが全部使えて付け替えの自由度がかなり高い。
横のバーに各種バスケット付けたり、下に棚拡張したり等、パーツがあれば大体何でもできる。

  • ティッシュ入れ (現状使ってない:マグネットで直付けしたほうが便利)


  • 菓子入れ (原状使ってない:より大きいバスケットに入れた)


  • ハーフシェルフ増設 (原状使ってない:特に置くもの無くなった)


  • バスケット


ベッド側テーブルの追加

机を傾けて設置しているせいでベッド利用時の左手側が遠くなっていたので、いい感じの位置に左手のキーボードを設置できるように拡張した。
適当な板に穴を開けてSwiftの背面中央のオプション用の穴に1本ネジ止めしただけで即完成した。回転して位置調整や格納もできる。

角の天板の追加

机を斜めに配置しているせいで角のスペースが余っていた。中途半端で勿体ないのでちょっと拡張した。板の角をカットしてL字アングルでネジ止めして固定し、安定性向上のため下段のバスケットとの間に支柱(突っ張り棒)を入れた。
面倒だったのでやらなかったけど、L字アングルではなく机の天板と足の間に追加天板を挿入したほうが本当は強度的にはよさそう。

エアコンの話

そもそも要るか

密閉された狭い部屋なので、無いと夏に暑さで大変つらい目に合う。頻繁に使うのなら確実に必要になると思う。
逆に冬はエアコン無しでも防音室内は20度くらいだったので、厚着すれば暖房なしでもどうにかなるレベルだった。
熱が逃げず容積も限られるのでエアコンの効きは最高に良い。

工事

エアコン設置は防音室設置と別に料金がかかる。(店によるかもしれない)
何か特別な工程が要るのかもと思い一応注文したが、防音室の壁にエアコン穴を開ける以外は普通のエアコン設置と大して変わらないように見えた。
自分で出来る人は、ホールソー、マウント金具、ホースを用意して自力でやれば数万の節約になりそう。

排水

建物側のエアコン穴が防音室のエアコン穴より高い位置にある場合、重力に負けるので室外に排水できない。
その場合はポリタンクを置いてそこに排水することになるので、溜まったら人力で水を捨てに行く必要があるのと、ポリタンク配置分の面積が必要になる。

ポンプの追加

水を捨てに行くのがそんな頻繁に必要になるわけでもないけど、装置の後付で屋外排水に出来るようなので自力で設置した。

通常はドレンアップキットを使うようだった。ただ、3万くらいする上に仕様がよくわからず、うちの環境に付けられるのかどうかもいまいちはっきりしなかった。

代わりに、謎の格安ポンプが見つかったので、こちらを試してみたところ上手く行った。排水チューブを屋外に出し、電源を取り、穴にエアコンの排水を入れるだけでよい。

もし壊れた場合はおそらく水が溢れる点だけは心配なところではある。
念の為に漏水センサーを用意して下に設置しておいたけど、今の所至って正常なので別に無くても良かったかもしれない。


その他オプションの話

防音室の扉とPCの連動

扉と連動して自動的にミュートされる仕組みをarduinoで作った。地味に便利。
de0.hatenablog.com

サウンドバー

ヘッドホンなしで遠慮なく音が出せるようになったのでサウンドバーを付けた。
ホームセンターに売ってる適当な金属プレートをVESA穴に付けて固定した。最初は下に付けていたが、上の方がスッキリするのでそっちにした。

そのまま90度回転できるので特に問題なくおうちボルテも出来る。ただし、音が片側の上下から出て気持ち悪いので、縦画面の時は諦めてヘッドホンを使うようにしている。

ワイヤレスチャイム

玄関チャイムを鳴らしても中に聞こえないので、来客が全然分からなくなってしまった。(通販か出前くらいしか来ないが)
音が出るだけのチャイムなら意外と安く買えたので、これを付けて防音室内でチャイムが鳴るようにした。

入口以外の部屋の端は割と余裕がある。特にベッド背後側がガラ空きなので、フィギュア置き場にした。
丁度いいサイズの棚を探したりしたけど、3畳しかないおかげで幅的につっぱりラックが直接使えたので、最終的にそちらの方が無駄が無くて良かった。
ついでに、下部に車載用のバンド固定式タブレットホルダーを付けて、完全にベッドを寝かせたときの真上にタブレットを配置してはみたけど、結局ほとんど使っていない。

大体装備がごちゃ盛りのメカと布多めでひらついてるやつ

デジタル壁飾り

Atmoph Windowが気になっていたが置物にしては月額費用が厳しかったので、Androidタブレットで妥協の産物を作った。
HWが雑でもWindowSwap自体の質がかなり高いので割と良い。

自動制御エアマットレス(ここちあ結起3D)

寝たきりの人の床ずれ向け製品。体重のかけ方やベッドの状態に連動しつつ全自動で空気圧を調整していい感じに体圧分散してくれる。
定価が21万するので手を出せなかったが、中古が出回るようになってきて2万で買えた。楽匠Z本体もそうだったけど、介護用品の中古はどれも滅茶苦茶安くなるようだ。

介護ベッドとリンクしていて、傾きに応じ背中や座面周りを自動調整してくれるので地味に快適になった。一定以上の角度が付くと、背中を固めに+座面中央を柔らかめに+座面左右を立体的に盛り上げ になるように動き、座りやすい形と硬さに自動変形してくれる。


ベッド本体用より豪華なコントローラが付いていて各種設定が出来るが、基本的に全部勝手に動いてくれるので、初期設定時以外では全くコントローラを触る場面はない。

www.paramount.co.jp

照明

天井が低いのに加え配置位置がモニタの裏になっていて、付属の照明では結構まぶしかった。調光できて間接照明風に出来る製品を買った。
上下の照明が個別に設定できるので、下は全部切って基本は上だけ使っている。
眩しさの軽減はされたが、カバーの透明度が高めなので製品写真の印象よりは間接照明感は薄めだった。

調色だけでなく調色もできるので、夕方以降は学習リモコンから1時間おきに「明るさ減」「暖色寄せ」の信号を送って、自動的に徐々に調整するようにした。

ほかの用途の話

出来るようになった:カラオケ

そんなに頻繁には使わないけど、防音室があるといつでもカラオケが出来るようになった。買ってから気づいた。

DAMJoysoundも家庭用のソフトががいろいろ用意されていて、マイクだけ用意しておけば時間課金でカラオケ屋と大体同じ感じにカラオケが出来る。(マイナー曲は削られているので完全に同じではない)
ドリンクバーは付かないけど実店舗より大幅に安い。動作環境により若干値段が違うが、24時間なら300~500円程度、800~1500円程度で30日歌える。

タブレットから操作できるSwitch版が一番使いやすかった。
store-jp.nintendo.com

単に手持ちのmp3流して適当に歌うだけでも割と遊べる。歌はカラオケで歌うものみたいな固定観念に囚われていて、歌おうと思えば別にいつでも歌えるってことを完全に忘れていた。

出来なくなった:運動系

スペース狭めかつ天井も低めで、プレイヤーの動きを伴う系のゲームは厳しい。
VRゲーとかJustdanceとかリングフィットとかDDRのようなゲームは出来なくなってしまったので、諦めて外の部屋でやっている。(頻度は激減した)
本当はこの辺も防音環境内で出来るとかなり良さそうではあるんだけどもそこは妥協した。もう少し天井高い防音室で、ベッドを入れなければ3畳でもできそう。

自分の用途的にデメリットらしいデメリットと言えるのは、これと、狭すぎてロボット掃除機があんまり役に立たない点くらいだった。

出来そうなアップグレード案の話

以下、やったら良くなりそうだけど試していない製品のリスト。

Active Sleep Bed

睡眠センサーと連動して自動運転してくれるベッド。
パラマウント製だけど、介護ベッドではなく一般向けの高級ベッド枠として出しているようだ。
かなり良さそうだけど43万する。楽匠Zのように全体を傾ける機能はない。
activesleep.jp

ここちあ利楽Flow

自動制御エアマットレスの最新型。
内蔵のセンサーが増えてたりしていろいろパワーアップしているらしい。
いつか中古が捨て値で出回るようになったら試してみたい。
www.paramount.co.jp

Odyssey neo G9

5120x1440、240Hzのスーパーウルトラワイドゲーミング曲面モニタ。
前は耐えられるモニタアームが存在しなかったが、エルゴトロンが対応アクセサリを出したのでマウント可能になった。
日本未発売だけど個人輸入で買える。どんな感じなのか一回使ってみたい気持ちはあるけれど、なんとなく試すには20万超えはさすがに高すぎる。
また、社有PCは4k出力には対応するがスーパーウルトラワイドには対応していないので、いつか新たな良いPCが支給されるまではどっちにしろ保留とする。(そんなPCは多分ずっと支給されない)
www.samsung.com

ちなみに、額縁が邪魔なのと構成に無駄が多い点に目をつぶれるのであれば、HXのデュアルHXのトリプルを使ってアーム一本でのマルチモニタをやる選択肢もある。
ただ、個人的には大画面4kゲーミングモニタが1枚あれば十分に感じる。これ一枚でウィンドウ10枚を常時並べて表示して使えているので、これ以上情報量を増やすほどでもなさそう。

うるさらX

室外機経由で換気出来る機能が付いているエアコン。
これを導入すると屋外からダイレクトに給気する経路が出来るので、空調がさらに強化できそう。
ただ、そのためだけにわざわざ入れ替えるにはさすがに大掛かり過ぎる。
www.daikinaircon.com
※追記:その後結局買った。1700ppmくらいだったのが900ppmくらいに改善された。

プロフェッショナルモデル専コン

最新の専用コントローラ。皿が良いらしい。
いわゆる8万コンで、DPならばその2倍の16万円が必要になる。気になりはするけど、かなり満足行く性能を持つPHOENIXWANが既にあるので金額的に手が出せない。
コナミは最近周辺機器やPC等で色々eSportsとかゲーミングデバイス周りを頑張り出しているようだけど、ゲーミング防音室とかもいかがでしょうか。
https://www.konamistyle.jp/products/detail.php?product_id=109617www.konamistyle.jp

いい感じの椅子

使っているリープチェアの座面が破けてきた。
まだ全然使えるけど、せっかくなので何か新しい椅子を試したい気持ちが出てきた。

おわり


お金のある人だったら一軒家買うとか地下室用意するとか防音物件選べばスペースの制約なんか無いので、狭い空間で全部どうにかしようとすること自体がかなり中途半端な需要なのかもしれない。
PC部屋晒しの画像は国内外にいろいろあるけど、大体はモニタや機材を盛りまくりつつ光る方向なので、狭い空間の例はあまりなくて参考にしにくかった。ベッド絡みの事例となると滅多に見つからない。
この系統でもっと他の例も見てみたいので、何か似たことをやっている人がいたり、良い感じのアイテムがあったりしたら教えてください。

adventar.org
今年買ってよかったもの Advent Calendar 2021 の4日目の記事でした。