メモ帳DPA

ぐぐってあまり引っかからないような何かがあったら書いたりする

PCを持って手ぶらで出かけるには育児用ジャケットがよい

たまに仕事で外出することになった時は、デカいリュックに色々荷物を入れて出かけていたんだけども、ほとんどの持ち物は実際には使われていないことにある時気づいた。

「とりあえず一旦限界まで削ってみたらちょうどいいラインが探れるのでは?」と思い、中身を整理してみたところ、結局PCと充電器と社員証くらいあれば困らないことがわかった。
そうなると連鎖的に、1kg切るくらいの物体の移動のために1kg以上あるリュックを使うことが今度は非効率に思えてきた。
そこで次は軽量なリュックをいろいろ試してみた。普通のリュックの下限は300g台くらいだったが、登山用のポケッタブルバックパックを選ぶと100g台まで軽量化出来た。

ノートPC入れ付き服

ここで、ノートPCをしまえる服というジャンル(?)があることを知った。

昔あった、VaioPを無理やりポケットにねじ込む感じではなく、ちゃんと収まる十分なサイズのスペースが服側に付けられている。
一発ネタのニッチ製品かと思いきや地味に需要があるようで、クラウドファンディング系を中心に色々な種類の製品が出ていた。

ざっと探しただけでも以下が見つかった。

多分他にもまだありそう。

ワークマン探索

デカいポケットが付いてさえすればお試しには十分そうに見えたので、とりあえずワークマンに行ってみた。

こういうタイプのユーティリティジャケットを目当てに探しに行ってみたが在庫がなかったので、これより収納力は劣るがPCは入るレベルのポケットがある他の品で妥協した。

ムービングポケット付きのモデルであればほぼPCは入るので、選択肢は結構多く、おまけにどの値段もやけに安い。
実際にこれにPCを突っ込んでみたところリュック無しで通勤が済むようになったので、別にPC収納を謳ってなくてもポケットがデカければ普通に使えることが分かった。

課題

一方でいくつかの課題も見えてきた。

  • 左右どちらかの内ポケットにPC収納する場合、バランスは悪い
  • 背面中央下の場合、座る時に寄りかかれず邪魔
  • 日帰りなら問題ないが、数日の外出の場合着替えまでは収納しきれない

PCは収納できるが、若干の無理やり感と使いづらさがあった。

ノースフェイス CRストレージジャケット

www.goldwin.co.jp

とにかく収納力が高くて、PC収納位置がもうすこしマシな場所となる品を探した結果、これに行き着いた。
育児向けの服だそうで、哺乳瓶や水筒等を大量に収納でき、抱っこ紐的なものも付いている。(着脱可)

ヤケクソのように袖以外のあらゆるスペースが収納になっていて、ポケットは余りすぎるくらい付いている。服の収納力としてはかなり理論値に近そう。

  • 背面上 (チャック型)
  • 背面左右 (チャック型)
    • 内側に小ポケット1つ (開放型)
  • 胸前面左右 (チャック型)
  • 胸内側左右 (チャック型)
  • 腰前面左右 (マジックテープ型)
    • 内側に小ポケット2つ (開放型)
  • 腰横側左右 (開放型)

利用感

使い勝手がかなり向上した。
全体的にポケットの中が広く、どれもかなり余裕がある。特に腰前面に関しては片側だけで500mlペットボトル2本入れてまだ余裕があるレベルで、コンビニの買い物の収納等にも便利だった。

背面左右片方のポケットだけで数日分の着替え(パンツ/シャツ/靴下)が入る。試しに手ぶらで2泊の出張に行ってみたが余裕だった。前面ポケットにお土産も全部収めつつ、まだポケットは4つくらい余っていた。
一応ポケッタブルリュックもポケットに入れて持っていったが、結局特に使わなかった。

PCの収納位置が背面上になったので多少マシになった。普通列車やバスの椅子は低めのものが多いので、ぎりぎり干渉せずに寄りかかれる場合が多い。新幹線やグリーン車等だと背もたれがちゃんとしていて寄りかかれないが、十分なスペースと時間があるので単に脱げばよい。

着ている時の体感は実際の重量よりかなり軽く感じる。重量物をなるべく上部中央近距離に寄せて積むほど身体の重心の負荷が減り体感重量が軽くなる、という登山ザックの小技があるんだけど、多分同じ理屈が効いているんだと思う。
実際の重量は当然それなりにあるので、脱いで置く時にはドスッってなる。(漫画でよくある重り付きの服みたいなあれ)


おわり

荷物を減らすのは単純に軽いし身軽になるので良かった。
ただ、ちょうどいいラインを探るために荷物を削り出したはずだったのが、いつの間にか単なる限界の追求になってしまった。

これまでミニマリスト達の考えは正直あまり良くわからなかったが、こういったプロセスを経るとなんとなくは理解が進んだような気がする。
最初からとにかく物を捨てまくりたい訳ではなく、ダークソウルで"いっそ全部裸で良くね?"となる感じだったり、軽量二脚ACに最小限の武装積んでとにかく高機動にしたくなるような感じと一緒で、極振りアセンの追求の心理と同じようなものが生活全般に拡大した結果だったんだろうと理解した。知らんけど。


adventar.org
買ってよかった Advent Calendar 2022 十六日目でした。