メモ帳DPA

ぐぐってあまり引っかからないような何かがあったら書いたりする

最小の荷物でモバイルモニターを浮かせたい

普通のモニタに比べ、モバイルモニターは設置位置が低いので、もう少し高い位置で使いたくなってくる。(妥協できるレベルではあるけど)
ただ、モバイルモニター用のスタンド(こういうやつ) は結構重い上にかさばるので、それで荷物を更に増やすのもイマイチだった。

代替案を色々試行錯誤してみたので、その中でいい感じだった構成について書きます。

自撮り棒



普段自撮りなんか一切しないので全然縁がないジャンルだったが、最近の(?)自撮り棒は三脚に変形して自立するらしい。

かなり軽量(計156g)でコンパクトながら、設置位置の自由度は完璧に近い。

普通のモバイルモニター用スタンドよりはこちらの方が良かった。
ただ、どっちにしろ余分な荷物にはなるのが欠点。また、大きめのモバイルモニターには使えない。


モバイルモニターではなくUMPC(Legion Go)自体を持ち上げても使い勝手が良くなる。

Wing binderっぽいスタンド




ノートPCの上にモニタを置くためのスタンドがクラウドファンディングで売られていた。シンプルで無駄のない軽量な構成で魅力的だったが、今はもう買えない。
camp-fire.jp

これ適当な板で作れるんじゃね?と思ったので、ダンボールを雑に工作して自作した。こんなのでもちゃんと機能する。
ちゃんと作るなら3Dプリンタやレーザーカットで作るのが良さそう。

ダンボールだと見た目がゴミみたいなのがネックではあるが、超軽量で16gしかないというメリットはある。
空き箱とハサミがあれば現地調達して使い捨てもできそう。

カバーを立てる

スタンドになるiPadのケースがあった。こういう変形機構はロマンがあって好き。
モバイルモニターのカバーにそんな機能は当然付いてないけど、置き方を工夫すれば追加の荷物無しでも似た運用ができることに気づいた。


軽量で背面に段差があるモバイルモニタであれば、カバーを90度、モニタを180度それぞれ回転し、モニタ背面の段差をカバーの縁に乗せれば高さが稼げる。
ついでに、転落防止用の引っ掛かりとして適当なプレートを一応貼り付けた。(無くても揺らさなければ落ちないけど) 後ろに壁がある場合は自立させずに立て掛けて使える。

ちなみにこのモバイルモニターは13インチでタッチパネル付きの中で一番軽いやつを使っている。スマホと繋ぐとDexでタブレットとしても使えるのが便利。なお18インチのモバイルモニターだと段差がない上に重いのでこの立て方は使えない。

OS側でディスプレイの表示設定を逆向きに変えないとならないのと、角度調整ができないのが欠点。ただ、そもそも角度が必要となるのは位置が低いせいなので、十分な高さがあれば垂直でもそんなに支障はない。

この配置に気付く前に、スマホ車載用のマグネットマウントを付けて表面に貼り付けるパターンも試してみたが、マウントの厚みのせいで重心が前に寄り安定しなかった。軽いものを支えとして使うにはやっぱり垂直に荷重が掛からないと難しそう。


ちなみにカバーには貼付けタイプのポケットも追加した。Type-C3.1ケーブルを纏めておけるので地味に便利。ただしデメリットとして持ち運び時にフラットではなくなる。

おまけ:モバイルモニターを持っていかない場合

根本的にはモバイルモニター自体が余計な荷物でもあるので、そもそもこんな物を持っていかないことが一番荷物を減らせる。
ある程度の日数がない場合はモバイルモニターは実際持っていかないようにしているが、その場合でも有り物の再利用で少しでも良い環境を作れるようにした。

HDMI変換アダプタ

ホテルのテレビを出力先に使えるようになる。

HDMIケーブルをわざわざ用意すると結構かさばるが、これがあればType-C3.1ケーブルを再利用できるので荷物を増やさずに済む。

ホテルのテレビは解像度が1366x768しかない場合が多いけれど、大半のゲーム用途や動画表示用途では特に不便しない。(FHDや4kのホテルを引けると地味にうれしい)

ROG Allyと違ってLegion Goはコントローラが分離するので、HDMIケーブルを手元まで伸ばす必要がなくなり、HDMI接続時の使い勝手が滅茶苦茶向上した。

Windows11 to Go起動ディスク(+SpaceDesk)

超小型の外付けSSDから自前のWindows環境をUSBブートできるようにした。

起動ディスクはRufusでWindows11をWindows to Goで書き込むだけで簡単に作れた。
rufus.ie

仕事にはノートPCが必要なので結局持っていく場合が多い。これを内蔵ディスクには一切触れずに他のハードウェアだけ再利用して独立した自分用の環境に乗っ取れるので、荷物が全然増えない割にいざという時に結構便利。ネットカフェでも使える。

www.spacedesk.net
さらにSpaceDeskをインストールしておくと、Legion Go等の他の機器からサブモニタとしても使える。モバイルモニターとの併用も可能。ただし、多少の遅延がある上に動きが激しいとカクつくので、ゲーム用途には向かない。

Android+SuperDisplay

Android端末はSuperDisplayをインストールしておくとサブモニタになってくれる。
Galaxy Foldを使っているので収まりのいいそこそこのサイズの画面が得られる。

superdisplay.app

ただ、このサイズの画面に出しておきたいような内容は、サブモニタにするまでもなくAndroid単品でも表示できる場合が多い。
利用頻度は少ないが、こちらは起動ディスクすらも必要とせず一切荷物が増えないので、たまに使う手段としては良い。

おわり

モニタのカバーについては、でかい割に機能性が低く、まだいろいろ可能性が残っている気がする。素材の知識が無いので現状何の見通しもないけど、機能的なカバーの自作とかやってみてもいいかもしれない。

余談だけど、他には最近ではズボンとジャケット以外の装備を全身メリノウール製で揃えたりもした。メリノウールは主に登山向けに使われている特殊?なウール素材で、毛玉ができ乾燥機は使えず大分高価であるといった欠点と引き換えに、化学繊維より桁違いに防臭性能が高く何日も連続使用できる。
出張や旅行が短期間なら全身1セットで済み、長期間でも2セットを交互に洗えばいいので、衣服の荷物が劇的に減った。おすすめ。

この影響もあって、外出時の荷物の重量やサイズを決める要素として、PC周りの物品の割合が相対的に大きくなってきた。
PC周りの環境を便利にしたい一方、なるべく荷物を減らしたくもあり、物を増やしてみては結局削る揺り戻しをひたすら繰り返している。

どう考えても余分な買い物が発生し続けているけど、アイテム間のシナジー構築、インベントリ管理、デッキ圧縮みたいな試行錯誤のプロセス自体がゲーム的でなかなか楽しくなってきたので、もうしばらくはいい感じの装備を追求していきたい。