メモ帳DPA

ぐぐってあまり引っかからないような何かがあったら書いたりする

手ぶら移動にSCOTTeVESTがおすすめ (滅茶苦茶ポケットの多いジャケット)

背景

以前から冬には育児用ジャケットに荷物を詰めて手ぶらで外出していた。
厚手過ぎるため寒い時期のみ利用していたが、他シーズン用も欲しくなってきたので探すことにした。
de0.hatenablog.com

手ぶらといっても、PCやスマホやその周辺機器は個人的には必須なので、服側にはそれなりの収納力が要求される。
とりあえずすぐに安く手に入り、そこまで厚くはなく、構成が似ているものとしては、ワークマンのトランスフォームジャケットマウンテンザックレインパーカー等があるけど、CRストレージジャケットの使い勝手や快適さには遠く及ばなかった。(とにかく安さと入手性は凄いので妥協としては悪くないとは思う)

収納力があり着心地のよい他の良い製品を探していたところ、SCOTTeVESTというメーカーの存在を知った。

SCOTTeVESTについて

ポケットの収納力に特化したベストを2000年からひたすら作り続けている会社らしい。
クラウドファンディング系製品を中心に探していたが、専門のメーカーが20年以上前から存在していたのは盲点だった。日本語での紹介記事は数件しか存在しなかった。
www.scottevest.com
製品紹介動画
www.youtube.com

全ての製品にやたら大量のポケットが付いており、各製品の仕様にはDevice Compatibilityとして何インチまでの端末がポケットに入るかまで明記されている。
ノートPCやタブレットが入るかどうかは(一部の人間には)超重要な情報なのにも関わらず、その辺の服の場合試さないとほぼ分からない要素となっているので大変ありがたい。他の衣服メーカもこの表示付けてほしい。

また、このブランドの製品には以下の原則があるとのことだった。(意訳)

  1. ポケットは隠す
  2. 何でも持ち運べる
  3. 重量分散して快適に
  4. 中身に簡単にアクセス
  5. 物が落ちない


特に3の観点を重視している服のメーカーはほぼ無い(まず普通は2が未達成で重量バランスを意識するほどに荷物が入らない)ので、ここが全製品で考慮されていることは個人的にかなりポイントが高い。
ワークマンの服だと荷物を絞れば2はどうにかクリアできるものの、3については物を入れた分どんどんバランスがおかしくなり首周りが突っ張って着心地が悪くなってくる。

購入

ただでさえ円高な上に日本宛の送料も高額だった。(+13,000円くらい取られる)
国内向けにAmazon楽天で出品している業者もいたが、送料を加味しても公式サイトから直接買ったほうがマシなレベルで高かった。

eBayを探してみたところちょうど良さそうなのが比較的安く売っていたので、今回はそこから買ってみた。
もう公式サイトの販売リストに載ってない型落ちモデルのようだったが、日本向けの送料込みで14,000円くらいで入手することができた。

www.ebay.com

機能

付属のメガネ拭きに機能説明が書いてあった。
全部で25ポケットあるらしい。ポケット内の小ポケットもカウントに入っているとはいえ、やたら多い。

荷物

以下をジャケットに詰め込んでいる。

  • (以下はジャケットでなくズボンのポケット側で常備)



これは撮影用に中身を外に出しているけど、実際には全部ポケット内に収まる。
結構な物量があるがこれでも収納には余裕があり、未使用のポケットもまだ複数残っている。


物を積んだ分だけどんどん着ぶくれしていき、PCのような大きいアイテムは角がシルエットに現れてくるが、それでも全体的にある程度目立ちにくくはなっている。
袖は着脱可能。


感想

  • "Weight Management System"を謳っているだけあり、首肩周りへの負荷分散がかなり良くできていて、荷物を積みまくった場合の負担の違いが感じられた。(荷物を入れない普通の服には当然及ばないけど)
  • PCの配置場所が前面な点もうれしく、背中だと座る時に邪魔だったのが解消した。片側だけ重量が増す形になっても、上記のおかげか極端に変なバランスにもならなかった。
  • ポケットの容量や使い勝手も申し分なかった。色々装備を積み込んでも空きポケットがまだ残っている。
  • ポケット内にさらに細かいポケットも付いている箇所も多いが、過剰スペック過ぎて使いこなせてない。
  • 背面のポケットが旧モデルでは現行モデルより若干小さめのようだった。この点だけについては若干惜しかった。(許容範囲ではある)
  • 夏の利用にはやっぱり流石に暑すぎたので、諦めてリュック使った方が快適だった。春夏向けの薄い製品もあるようなので気になる。

おわり

自宅で物を減らす気はさらさら無くても、外出時だけミニマリストごっこをしている。軽量化や機動性向上というわかりやすいメリットもあるけれど、それ以上に装備の厳選の過程が楽しいので結構おすすめです。

使い勝手も着心地も満足の行くジャケットが手に入り、一年中使いたいくらいには気に入ったので、今度は薄手のものや厚手のものも欲しくなってきた。
多少高くてもその価値はあると分かったから次は公式から買っても良いかもしれない。


今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2024

今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2024 の6日目でした。

書き終わってから「これガジェットか?」って疑問が今更湧いてきたけど、ガジェットケースみたいなもんなので許してほしい。
adventar.org

5日目の記事
otonokabe.com


モバイルモニターを2画面ノートPC風に無理やり縦置き配置する

こういう2画面ノートPCに興味があったんだけれど、結構高いので手を出せていない。
www.asus.com
単純に画面が広くなる点では適当なモバイルモニタの追加でも同じだが、通常かなり低めとなるモニタ位置がいい感じに高くなる点が良さそうに見える。

やりたかったこと

まずは手持ちの物をベースとした妥協として、以下を考えてみることにした。

  • 一旦既存のノートPCでモバイルモニタをいい感じの縦配置にする
  • ただし、重めでかさばる追加のモニタスタンドは使わない
  • なるべく最小の物品でどうにかする

いろいろ試してみた結果、2パターンの設置案が最終的に生き残ったので紹介します。

使ってるモバイルモニター

FHD、13.3インチのタッチパネル対応モバイルモニター。
タッチパネルに対応している中ではおそらく最軽量で、本体は400gしかない。
聞いたこと無い謎のメーカーだが今のところ特に問題なく使えている。

タッチパネルは、スマホに接続してDEXモードで使うと実質超軽量の大型タブレットになるのがかなり便利だった。

設置案1:反転させてモニタカバーに乗せる

以前以下でUMPC用でやっていたのと同じ要領で置けた。
de0.hatenablog.com

モニタカバーを90度反転させてL字に立たせて置き、その上にモニタ本体を180度反転させて乗せる。


奥行きがそこそこ要るがそれなりに高さを稼げた。

利点

  • ノートPC本体側のモニタはそこそこ寝かせ気味になる。
  • 安定感は高い
  • 中央のベゼル幅を薄めにできる

欠点

  • 高さは案2に負ける
  • それなりの奥行きが必要(ただし逆に完全に壁際なら壁に立て掛けて設置は可能)

設置案2:スマホ用マウントで連結しモニタの上に乗せる

MOFTのMagsafe対応スマホ用マウントを使っていた。普段かさばらず重さも62gで済むのがよい。

これにモバイルモニタつければ良いんじゃね?という安易な閃きが降ってきたのを試してみたところ、垂直限定であれば使えることが分かった。
傾斜をつけるとヒンジが負けてしまうが、モニタベゼルに垂直に荷重がかかるような形であれば、ちゃんと設置できた。


MOFTの通常の設置位置がモニタの左上裏だったので、今回はそこに合わせてモニタ側端にMagsafeリングを貼った。
これを端でなく中央に貼ったらモニタ側の固定位置も中央になって安定感は上がりそうではある。(スマホの左側設置はできなくなるけど)


利点

  • モニタの高さがかなり稼げる
  • 案1より設置が若干早い
  • 設置面積が最小
  • モバイルモニタのカバーが無くてもよい(地味に重く270gくらいする)

欠点

  • 下モニタの位置は垂直限定になる(ただ特に見づらくはない)
  • ヒンジの負荷が心配
  • 案1に安定感は劣る

おわり

ほぼ追加の荷物無しで案外どうにかなった。

WING BINDERという縦置きスタンドのクラファンをかなり前に申し込んでいたが、これは届く前に不要になってしまった。
既存製品としてはVAIO Visionの設置方法も面白そうだったけど、これはカバーが415gもするのとタッチパネル非対応だったのが惜しかった。

  • 予定に応じて本体とモニタを合体分離できる
  • UMPCスマホでも使える
  • トータル重量も小さめ

という点を考えるとこの構成も悪くないように思えてきたので、2画面PCや追加のモニタへの散財の回避に成功した。

他に良い製品や構成案あれば教えて下さい。

ウルトラライト寝具で宿泊レベルを限界まで落とす

背景

最近ちょくちょく旅行や遠出をしている。その際綿密に予定を立てるよりは、大まかな目的地だけ決め後は当日考えるという動き方が好きになってきた。
また最近は出社や出張の頻度も増えてきており、どうせ外出するなら往復の時間を省略しようと、自宅に帰らず連続で用事を済ませられるようスケジュールを組む場面も多くなってきた。
(リモート前提で会社から遠くに住んだら裏目ってしまった)

課題

臨機応変なスケジュール組みをする際に一番ネックになるのは宿泊先だった。

事前に予定が固まっている場合はホテルを予約しておけば良いだけなんだけど、直前だとそうもいかない。
当日滑り込めるホテルは最近はだいぶ少なくってきており、その上価格も高騰している。

条件

泊まるならホテルかカプセルホテルだとなんとなく想定していたが、特にその必要も無かったことに気付いた。

以下さえ満たせれば個人的には十分だった。

  • 一人で専有できる空間がある
  • 電源が利用可能である
  • エアコンがある
  • 風呂もしくはシャワーがある

選択肢の検討

宿泊先の要件が緩和されると他の選択肢も生まれるので、使えそうなものを調べたり試したりしてみた。

ホテル

¥6,000-10,000以上くらい

  • 必要な設備が一通り揃っているが、最近とても高い。
カプセルホテル

¥4,000くらい

  • 寝るだけならホテルほどの設備がなくてもこれで十分だった。
  • スーパー銭湯併設の施設を選ぶとより快適になる。
  • ドミトリーとかホステルとかを謳っている施設の多くも大体カプセルと同じように使えるのでこちらも選択肢に入れてよい。
個室ビデオ

ナイトパック ¥3,000くらい 

  • ある程度防音性のある個室が格安で長時間得られる。
  • ネットカフェに比べ、翌10時まで固定料金なのが使いやすく、シャワー・歯ブラシ・ヒゲ剃りも無料で付いてくる。
  • さらに店によっては部屋着が付いてきたりカレーが無料で食べられたりもする。
  • マットやクッションは硬いので寝心地は悪い。
  • カプセルやネカフェと違いヘッドホン無しで音が出せる。
ネットカフェ/漫画喫茶

12hパック ¥2,500~¥5,000くらい

  • 漫画が読めてドリンクバーが付いてるのは嬉しい。
  • 肘置やマットは硬くブランケットは短くペラペラで壁も薄いので、寝心地は悪い。(宿泊施設じゃないという建前なので仕方ない)
  • ブースでなく個室にすることで騒音が軽減されはするが、その分割高になる。
  • シャワーやタオルが有料だったり、パックで時間が足りない場合追加費用が発生したりもする。
簡易宿所

¥2,000前後くらい

  • 圧倒的に安く個室と布団が得られるので、行動範囲がドヤ街の近くの場合は移動コストを加えてでも選択肢に入ってくる...と思いきや、制約が多くて個人的には合わなかった。(特に1つ目と2つ目)
    • ネット予約不可(大半はサイトすらない)
    • 受付時間が16~20時位に限られる(下手するともっと短い)
    • 門限あり
    • 割と満室の場合多い
    • 連泊以外断られる場合あり
  • 一部の高級ドヤは楽天トラベルに対応していて上記のデメリットが無くなっているが、大して安くないので最大のメリットも失っている。
  • ちゃんと寝れる環境ではあるので、突発的な利用でなくちゃんと計画的に部屋の確保ができていれば悪くはない施設ではある。
  • だいぶ前に西成手前の高級ドヤに1ヶ月弱くらい居たことがあるが特に不満も無く快適に過ごせた。山谷は行ったことがあるが寿町はまだ行ったことがない。
カラオケ
  • 個室は得られるが、夜間フリータイムが5時くらいに終了し、以降は追加料金がかかるか追い出される場合が多いので、宿泊用としての使い勝手は悪い。
  • 部屋に防音性はあるものの、それ以上に隣室が音を出すのでそんなに静かでもない。
  • 当日の宿が本当にどうしようもない時の妥協手段として頭の片隅に入れておくくらいのレベル。
個室レンタルオフィス
  • 現状はスポット利用では基本的に夜間利用不可だった。
  • レンタルスペースやレンタルルームは価格帯が合わないので候補外。
カーシェア
  • 一切走行させずに車中泊だけしてそのまま返すという手法が一時期あったらしい。
  • もう移動が必須なルールになっているようなのと、価格的なメリットも薄くなったので候補外。

対処

思いついた各種施設を実際に色々試してみたが、やっぱり宿泊用じゃない施設では環境が悪く正直まともに寝れたもんじゃなかった。
ただ、それなら自力で欠点を打ち消せばどうにかなるのではと考え、色々装備を整えてみた。

試行錯誤の末、最終的に以下を用意した。

  • エアマット
  • 寝袋
  • 耳栓
  • アイマス
  • 保湿マスク

揃えたアイテム

荷物を増やしたくないのでなるべく小型軽量のものを選んだ。

エアマット:THERMAREST ネオエアーウーバーライト レギュラー

硬いマットで寝た翌朝に体がバキバキで疲れが取れないのを回避できるようになった。

おそらく市販のエアマットの中でこれが一番軽く、フルサイズでたった250gしかない。特殊形状で肉抜きしまくっているタイプのマット(イナーシャオゾンXフレーム)よりも何故か軽い。
体積もかなり小さく、9x15cmで収まる。

ちなみに、セットアップの省力化のため小型の電動ポンプを追加することも考えたが、屋内で使うには騒音がすごいのでやめた。普通に自力で空気を入れている。


寝袋:SEA TO SUMMIT スパークSp0 レギュラー

ネカフェやビデオで支給されるブランケットとは違い、ちゃんと全身をカバーできるようになった。

これも市販のシュラフの中で一番軽く小さいものを選んだ。重量は225g、体積は9.5x18cm。
エアマットも寝袋も、短く太いペットボトルくらいのサイズ感なので、リュックのサイドポケットに収まるくらいに小さい。

夏利用向けの最軽量モデルだが、エアコンが効いてる場所で使うにはこれでも十分な性能がある。空調の状況によっては暑すぎる場合もあるレベル。


枕:シートゥサミット エアロウルトラライトピロー

クッションや肘置きを枕代わりにせず、ちゃんとした枕で寝れるようになった。

重さは60g、サイズは5.5x7.5cm。
軽そうな物の中で在庫があったものを選んだ。EXPEDの枕だと更に10g軽いらしい。
寝袋やマットだと商品によりかなりサイズや重量差があるが、枕はそこまで大差ないので、もっと合う枕を探してみても良さそう。


耳栓・アイマス

騒音をカットでき暗闇が得られるので、寝袋やマット以前にまずこれらが有るだけでも相当環境がマシになる。
この辺はランキング上位から適当に選んだのでまだ改善の余地がありそう。おすすめがあれば教えてほしい。


保湿マスク

漫画喫茶は大体乾燥しているので、寝起きの喉へのダメージをこれで回避できる。
無くてもどうにかなるけど、装備重量や体積への影響がほぼ無いのでとりあえず積み得。


圧縮

そのままでもかなり小さい。ただし円柱なので厚みはそこそこある。

衣類圧縮袋 に全部突っ込むと薄くまとめることもできる。



展開例

全国中にある宝島と花太郎がいつでも実質高級ドヤのように使えるようになった。意識の低すぎるグランピングみたいなもんかもしれない。

睡眠の環境としては個室ビデオに劣るが、ネカフェでも大体同じ環境が手に入る。
(スピーカー利用不可+騒音増+消灯不可と引き換えにドリンクバー+漫画は得られる)

ちなみにType-C→HDMIの変換アダプタを持っておくと、映像出力対応のType-Cケーブルと組み合わせて備え付けのTVを手持ちのPCのモニタとして使える。
大体1080p60hz止まりとはいえモバイルモニタ不要で大画面が使えるので便利。個室ビデオならイヤホン無しで音も出せる。
(上の画像ではAYANEO Air 1s+折りたたみキーボード+折りたたみマウス を使用)


おわり

寝袋マット枕を持ち歩いても大体550g弱程度の重量で収まった。そもそも持ち歩かなければ0gなので本当はこれも省略したいところではあるけれど、予定が怪しい場合に備えておく荷物としてはまあ許容範囲の重量とサイズかとは思う。

これらを装備品に加えておくと、
"ホテル>>カプセル>>>>個室ビデオ>ネットカフェ"
だった宿泊の快適さは、
"ホテル>>カプセル≒個室ビデオ>ネットカフェ"
くらいには改善された。

個室ビデオやネットカフェも安宿としての選択肢に入れられるようになり、雑なプラン時の行動の自由度が大幅に上がった。
(ただ当然ちゃんとした施設には結局及ばないのでなるべく連続利用は避けている)

もっといい感じの製品や宿泊方法案あったら教えて下さい。


最小の荷物でモバイルモニターを浮かせたい

普通のモニタに比べ、モバイルモニターは設置位置が低いので、もう少し高い位置で使いたくなってくる。(妥協できるレベルではあるけど)
ただ、モバイルモニター用のスタンド(こういうやつ) は結構重い上にかさばるので、それで荷物を更に増やすのもイマイチだった。

代替案を色々試行錯誤してみたので、その中でいい感じだった構成について書きます。

自撮り棒



普段自撮りなんか一切しないので全然縁がないジャンルだったが、最近の(?)自撮り棒は三脚に変形して自立するらしい。

かなり軽量(計156g)でコンパクトながら、設置位置の自由度は完璧に近い。

普通のモバイルモニター用スタンドよりはこちらの方が良かった。
ただ、どっちにしろ余分な荷物にはなるのが欠点。また、大きめのモバイルモニターには使えない。


モバイルモニターではなくUMPC(Legion Go)自体を持ち上げても使い勝手が良くなる。

Wing binderっぽいスタンド




ノートPCの上にモニタを置くためのスタンドがクラウドファンディングで売られていた。シンプルで無駄のない軽量な構成で魅力的だったが、今はもう買えない。
camp-fire.jp

これ適当な板で作れるんじゃね?と思ったので、ダンボールを雑に工作して自作した。こんなのでもちゃんと機能する。
ちゃんと作るなら3Dプリンタやレーザーカットで作るのが良さそう。

ダンボールだと見た目がゴミみたいなのがネックではあるが、超軽量で16gしかないというメリットはある。
空き箱とハサミがあれば現地調達して使い捨てもできそう。

カバーを立てる

スタンドになるiPadのケースがあった。こういう変形機構はロマンがあって好き。
モバイルモニターのカバーにそんな機能は当然付いてないけど、置き方を工夫すれば追加の荷物無しでも似た運用ができることに気づいた。


軽量で背面に段差があるモバイルモニタであれば、カバーを90度、モニタを180度それぞれ回転し、モニタ背面の段差をカバーの縁に乗せれば高さが稼げる。
ついでに、転落防止用の引っ掛かりとして適当なプレートを一応貼り付けた。(無くても揺らさなければ落ちないけど) 後ろに壁がある場合は自立させずに立て掛けて使える。

ちなみにこのモバイルモニターは13インチでタッチパネル付きの中で一番軽いやつを使っている。スマホと繋ぐとDexでタブレットとしても使えるのが便利。なお18インチのモバイルモニターだと段差がない上に重いのでこの立て方は使えない。

OS側でディスプレイの表示設定を逆向きに変えないとならないのと、角度調整ができないのが欠点。ただ、そもそも角度が必要となるのは位置が低いせいなので、十分な高さがあれば垂直でもそんなに支障はない。

この配置に気付く前に、スマホ車載用のマグネットマウントを付けて表面に貼り付けるパターンも試してみたが、マウントの厚みのせいで重心が前に寄り安定しなかった。軽いものを支えとして使うにはやっぱり垂直に荷重が掛からないと難しそう。


ちなみにカバーには貼付けタイプのポケットも追加した。Type-C3.1ケーブルを纏めておけるので地味に便利。ただしデメリットとして持ち運び時にフラットではなくなる。

おまけ:モバイルモニターを持っていかない場合

根本的にはモバイルモニター自体が余計な荷物でもあるので、そもそもこんな物を持っていかないことが一番荷物を減らせる。
ある程度の日数がない場合はモバイルモニターは実際持っていかないようにしているが、その場合でも有り物の再利用で少しでも良い環境を作れるようにした。

HDMI変換アダプタ

ホテルのテレビを出力先に使えるようになる。

HDMIケーブルをわざわざ用意すると結構かさばるが、これがあればType-C3.1ケーブルを再利用できるので荷物を増やさずに済む。

ホテルのテレビは解像度が1366x768しかない場合が多いけれど、大半のゲーム用途や動画表示用途では特に不便しない。(FHDや4kのホテルを引けると地味にうれしい)

ROG Allyと違ってLegion Goはコントローラが分離するので、HDMIケーブルを手元まで伸ばす必要がなくなり、HDMI接続時の使い勝手が滅茶苦茶向上した。

Windows11 to Go起動ディスク(+SpaceDesk)

超小型の外付けSSDから自前のWindows環境をUSBブートできるようにした。

起動ディスクはRufusでWindows11をWindows to Goで書き込むだけで簡単に作れた。
rufus.ie

仕事にはノートPCが必要なので結局持っていく場合が多い。これを内蔵ディスクには一切触れずに他のハードウェアだけ再利用して独立した自分用の環境に乗っ取れるので、荷物が全然増えない割にいざという時に結構便利。ネットカフェでも使える。

www.spacedesk.net
さらにSpaceDeskをインストールしておくと、Legion Go等の他の機器からサブモニタとしても使える。モバイルモニターとの併用も可能。ただし、多少の遅延がある上に動きが激しいとカクつくので、ゲーム用途には向かない。

Android+SuperDisplay

Android端末はSuperDisplayをインストールしておくとサブモニタになってくれる。
Galaxy Foldを使っているので収まりのいいそこそこのサイズの画面が得られる。

superdisplay.app

ただ、このサイズの画面に出しておきたいような内容は、サブモニタにするまでもなくAndroid単品でも表示できる場合が多い。
利用頻度は少ないが、こちらは起動ディスクすらも必要とせず一切荷物が増えないので、たまに使う手段としては良い。

おわり

モニタのカバーについては、でかい割に機能性が低く、まだいろいろ可能性が残っている気がする。素材の知識が無いので現状何の見通しもないけど、機能的なカバーの自作とかやってみてもいいかもしれない。

余談だけど、他には最近ではズボンとジャケット以外の装備を全身メリノウール製で揃えたりもした。メリノウールは主に登山向けに使われている特殊?なウール素材で、毛玉ができ乾燥機は使えず大分高価であるといった欠点と引き換えに、化学繊維より桁違いに防臭性能が高く何日も連続使用できる。
出張や旅行が短期間なら全身1セットで済み、長期間でも2セットを交互に洗えばいいので、衣服の荷物が劇的に減った。おすすめ。

この影響もあって、外出時の荷物の重量やサイズを決める要素として、PC周りの物品の割合が相対的に大きくなってきた。
PC周りの環境を便利にしたい一方、なるべく荷物を減らしたくもあり、物を増やしてみては結局削る揺り戻しをひたすら繰り返している。

どう考えても余分な買い物が発生し続けているけど、アイテム間のシナジー構築、インベントリ管理、デッキ圧縮みたいな試行錯誤のプロセス自体がゲーム的でなかなか楽しくなってきたので、もうしばらくはいい感じの装備を追求していきたい。

普通の非自作キーボードの親指用キー数を無理やり増やす (ROG Allyモバイルデスクトップ環境用&ノートPC用)

この記事のまとめ

普通のキーボードの右手側レイアウトをソフトウェア側で最下段以外片っ端から右にずらすと相対的に親指キーが無理やり増やせるぞ

背景:最近の外出時装備について

出かける状況に応じて以下を追加で選んで持ち歩いている。

状況 持ち物
軽めにゲームやる (スマホ+)コントローラ
ちゃんとゲームやる ROG Ally
軽めの作業やる ROG Ally+キーボード+マウス
長めに滞在する ROG Ally+キーボード+マウス+モバイルモニタ

スマホ(Galaxy Z Fold3)だけ持って行けば多少妥協すれば大体のやりたいことは実現できてしまうし、必要に応じてUMPCにオプションを追加すればそこそこ快適なデスクトップ環境を出先で組めて何でも出来るので、外出時に自前のノートPCは全く使わなくなった。
(業務は社有ノートPCしか使えないので必要なら諦めて持って行くけど)

各装備の概要

軽めにゲームやる場合:コントローラを追加

スマホにコントローラだけ追加すれば、Steam Linkで自宅PCにリモートアクセスして遊べる。

安定した通信が必須なので、回線が貧弱な場合や電車等の移動中は遊べないし、遅延にシビアなゲームやSteam以外のゲームも遊べず、いろいろと制約は多い。
快適に遊べる環境がかなり限られるので利用頻度は低下してきている。

なおPCでも認識できるのでAllyの外部コントローラとしても一応使える。

ゲームやる場合:ROG Ally を追加

rog.asus.com
ゲーミングUMPC。マイナージャンル製品だったが最近ValveやASUSLenovo等大手が参入してきて選択肢が増えてきた。

バッテリも携帯性もSwitchに劣るが、Win11で動いておりSteamやGame Pass等がそのまま動くのがかなり便利。
ライブラリ自体をそのまま共有できセーブデータも同期できるのがうれしい。

軽めの作業やる場合:キーボード、マウス を追加

Ally単体でもスクリーンキーボードとジョイスティックで操作できるが、キーボードとマウスを足せば、画面が小さい以外は何も変わらない普通のWindows環境になってくれる。

の条件で探した結果これになった。
ただ、これはレイアウトに課題があり、そのまま常用するには不満が出てきた。(後述)

  • なるべく小型軽量
  • なるべくボタンが多い
  • Bluetooth接続

の条件で探した結果これになった。
小型のトラックボールは操作性がいまいちだったのでマウスにした。

かなりコンパクトに収まる。

長めに滞在する場合:モバイルモニタ を追加

上記に加えて、広い画面も用意すればば完全にWindowsデスクトップになる。

  • なるべく解像度が高い
  • 100%表示して潰れない程度にデカい
  • Type-C一本で機器側との接続が済む (AllyがType-C1ポートしかないので)

の条件で探したらこれになった。
4kのモバイルモニタは17インチまでしかなく等倍表示には小さそうだったので、18インチWQXGAにした。
144Hzも出るけど、性能をフルに使えるゲームはある程度限られる。


セットアップした状態


Ally→モニタ間をType-Cケーブル1本だけ繋げばバッテリ駆動で全部動き、電源→モニタ→Allyで2本繋げば両方給電されAllyは35Wモードで動作する。
最初からまとめてゲーミングノートで良くね感はあるが、単体でポータブルゲーム機になる点と、持ち運べる中では1枚の限界に近いデカい画面が得られる点ではメリットがある。

トータル重量でもゲーミングノートより若干は軽めになる。 (Ally608g + キー157g + マウス64g + モニタ1024g +充電器やカバー = 計1853g +α)

課題:モバイルキーボードの親指レイアウトが気に入らない

自分で基板から作った自作キーボードを自宅デスクトップ環境では使い続けているが、据え置き前提の設計で防御力0なので、持ち運びには全く向いていなかった。
de0.hatenablog.com

荷物をなるべく減らすため、外出時用としては折り畳めて軽量なキーボードを選んだ。(上記のEwin Bluetoothキーボード)

自分しか触らない環境では、自作キーボード以外でも Ctrl,Alt,Enter,全角半角キー を親指で押せるよう設定しているんだけれど、それを実現するには物理的なキーが親指位置に存在する必要がある。
折りたたみキーボードは英字配列が多くかなり選択肢が限られる。英字配列はクソデカスペースキーが親指の一等地を贅沢に陣取っており、貴重な最下段スペースを盛大に無駄にしているので良くない。(いくら長くてもどうせ一箇所しか押さないでしょあれ)

Ewinの折りたたみキーボードは、日本語配列寄りでスペース周りがその辺のキーボードよりは比較的短めになっていて、折り畳みの選択肢の中ではマシな方ではあったけど、これでもまだ親指が遠すぎた。
(本当はCの下とMNの下にスペースの隣のキーがあってほしかった。もっと内側だとより望ましいけど自作以外でほぼ存在しない)


他の選択肢について

Mobo keyboard2 は現行の折り畳みキーボードの中で唯一いい感じの親指周りではあったが、その辺の折り畳みキーボードより2倍弱の重さがあった。この重量になると折り畳みでないキーボードが選択肢に入ってくる。
折りたたみじゃないモバイルキーボードとしては FMV Mobile Keyboard も持っていて、これはマウスを省略できレイアウトも良かった。

重さか折り畳みを諦めるのが手っ取り早いし、そもそもモバイルモニタを持ち運ぶ時点で多少の重量差分は誤差レベルなんだけど、まずは手持ちの折り畳みキーボードで無理やりどうにかする手を思いついたので、とりあえず一旦それで妥協してみることにした。

対処:右側のキーレイアウトを全部ズラす

対処はかなり単純な力技で済んだ。右手側の全キーを片っ端から右にずらせばよい。
右手のホームポジションがそのまま右にズレるので、相対的に親指のキーが1U分近づいてくれた。

※赤キーが変更部分、F13とF14の実際の動作はAutohotkeyで制御

キーアサインの変更にはChange Keyを使った。
本当は右Spaceも要らないんだけど、Spaceは左右で同一のキーコードなのでそこは諦めるしかなかった。
forest.watch.impress.co.jp


私の使い方では右端の列は元々ほとんど使っておらず、
・BS、Enterは右小指では押してなかった(左小指と右親指に割当)
・括弧は格子配列では内側に配置していた
・パイプ"|"はShift+0に割り当てていた
という前提があったので、"\_"の位置以外特に違和感なくズラすことができた。

BS/Enterを小指で使いまくる人だとこの方法ではかなり慣れが要るかもしれない。
数字キーが要らない人なら、キーボードごと180度上下反転させてキーを全部割り当て直すと親指が全部1Uになって良いかも。

ついでにキーキャップの物理配置も多少直す


そのままだと"J"の位置にホームポジション突起が付いていない。慣れでカバーすることも出来そうだけど修正することにした。

手元はほぼ見ないので印字のずれは別に気にならなかったが、どうせ1か所直すなら他もついでにということで、キーキャップを可能な範囲で付け替えた。
....のだけど、1U以外のキーは入れ替えが出来ず、適当に妥協した結果かなり中途半端になった。数字とHJKLは合ってるしまあいいや。

パンタグラフのキーキャップが付け替えられるのかは良く分からないままなんとなく取り掛かったけど、ピンを突っ込んで押し上げたら普通に引っこ抜けたし、上から圧力を掛けたら普通にはめ直せた。

おわり

一見かなりアホみたいな無理やりな方法だったが、結果的に違和感なく自然に使えている。他の外付けキーボードやノートPC内蔵キーボードでも応用が利くので、案外有りな気がする。そこそこおすすめです。

一応許容できるレベルで使えるようにはなったものの、打鍵のペラペラ感やスリープからの復帰の遅さ等、HW側自体に対する細かい不満点はまだ残っている。
パンタグラフかつ内蔵バッテリー構成である市販のモバイルキーボードを超えるのは色々な面でハードルが高そうではあるけど、モバイル前提での自作キーボードの設計もちょっと興味が出てきた。Kailh X Switchなんかも試したい気持ちもある。

ただ、それなりに理想に近い Naya Create は既に注文しているので、いつかこれが届いたらそれで済んじゃう気もする。(延期しまくっておりいつ来るのか分からんけど)


adventar.org
この記事はEwin Bluetooth キーボードとChimera78で書きました

おまけ:その他気になるアイテムのメモ

Legion Go

www.lenovo.com
据え置き時コントローラを分離できる点と、マウスの持ち運びを省略できるのが良さそう。
Type-C端子が複数あったり、おそらく専用EGPUの縛りがなさそうなのも良い。
(AllyはType-Cが1ポートしかなく、EGPUは40万円する専用デバイスしか使えない)

AR/VRグラス(将来的に)

XREAL Airを買ったが結局使わなくなった。
超小型軽量で大型スクリーンが得られるというコンセプトはかなり理想的だったが、映像視聴用以外の用途としては求めている性能にはまだまだ足りなかった。

  • 解像度が低く、Allyだと同等の解像度にしかならずスマホだと本体より悪化する
  • 視野角が狭い
  • 端が見づらい
  • Windowsソフトウェアによる3DoFはまだ不安定かつ乱れる
  • 同時給電をするには別機器も持ち歩く必要がある (こういうやつ)
  • Xreal Beamを持ち歩くとまた余計な荷物が増える

等々の課題がある。
寝て使える点や画面がデカいのは明確な利点だったけど、それを得るために必要な妥協が多すぎた。
解像度と視野角が倍くらいになったらまた買う。

Quest3とか使ってみても良いのかもしれない。こっちはこっちで重さとサイズと装着感の課題があるが、解像度と視野角についてはクリアできそうな気はする。(接続元のスペックが足りるかは不明)
VISORに期待している。

2画面モバイルモニタ

Uperfect Delta MAX Pro 18インチ2k*2枚,144Hz,2.08kg

  • 単品モバイルモニタ2枚とは違い配線やハブを増やさずに済む
  • 畳めば画面が保護できカバーが不要になる
  • スタンドを用意せずに上画面がいい具合の高さになる

といった点が良さそう。そのうち試したい。

最近なぜか選択肢が増え続けていて、把握できてる範囲だと以下がある。

プロジェクター

4kプロジェクターで軽量なものだと3kgくらいのがあるらしい。
2kgくらいある2画面モバイルモニタにさらに+1kgを妥協すれば高解像度大型モニタになる、と考えると悪くない...のか?
段々モバイルとかけ離れてきたけど、真の理想としては自宅と同じ32インチ4kモニタをどこでも使えることなので、デカいモニタをそのまま持ち運ぶよりはまだ現実的な気がする。

デカい高解像度タブレット

Windowsに繋がなくても単品でも機能する点が便利そうな気がするので、モバイルモニタを捨ててタブレットにするのもよさそう。
support.lenovo.com
Type-Cでの映像入力に対応し、そこそこのサイズがあり、さらに高解像度なのがおそらく現状これくらいしか無さそうだった。
日本未発売だが輸入すれば買える。かなり高いので手を出せていない。

ちなみにGalaxy S8 UltraやS9 Ultraにソフトウェア出力して妥協する手もなくはなさそうだけど、確実にハードウェア制御よりは劣るので悩ましいところではある。手持ちの機器で測ってみたところ84ms遅延していた

マスターデュエル クソデッキ紹介:エヴァイユ発禁令ロンゴミアント 【遊戯王Advent Calendar 20日目B】

遊戯王 Advent Calendar 2022 の22日目記事です。


遊戯王マスターデュエルが面白くて十数年ぶりに遊戯王をまた触り始めた。
他のTCGでは到底考えられない手数が1ターンで回り続けるのが常識と化している世紀末バトルが癖になる。

クソデッキについて

先行で何妨害も構える封殺盤面を布くのも大概な気がするけど、その辺はもう皆感覚が麻痺しているのか割とオーソドックスな戦術らしい。
どちらかというとロック系やワンキル系が特に恨まれがちなようだ。

使われてビキビキくる気持ちはとてもよく分かるんだけども、そういうタイプのデッキを自分が使う分には正直結構好きだったりする。
(大昔も図書館エクゾとかグラヴィティバインドロックとかカウントダウンとかを使っていた)

今回は、どう考えても明らかに恨みだけを買うタイプのかなりのクソデッキofクソデッキを、それなりに真面目に調整するという時間の浪費を最近してみたので、その結果を紹介します。

このデッキの動き

  1. 後攻を取り相手がEXデッキから何か出すのを祈る
  2. ひたすらドローしまくる
  3. 途中で引いた《天岩戸》《冥王結界波》で盤面全部返す
  4. 《ナンバーズ・エヴァイユ》《発禁令》を揃える
  5. 無敵の最強モンスター《No.86 H-C ロンゴミアント》が出る
  6. 死ぬまで殴り続けるかデッキ切れを待つ
  7. 勝ち

強み

  • 魔法2枚通したらほぼ勝ち (完全耐性&相手は召喚特殊召喚不可)
  • 《天岩戸》《冥王結界波》によりモンスター依存の制圧は全部貫通する
  • それにより、バックで無効を構えないデッキは対処困難
  • パーツ6枚以外はドローソースとまくり札がほぼ全てのためそこそこの成功率

オールインデッキの割に案外妨害耐性が高く、シンプルながら他デッキではあまり無いタイプのパワーがあり結構刺さってくれる。
天岩戸と左腕の代償が噛み合っている点もうれしい。

強み(クソデッキとしての)

  • クソデッキ性を示すワードとしてよく使いられる「交通事故」「対話拒否」「地雷」「猿」「ソリティア」等の要素を網羅
  • モンスター効果全体無効一点突破のまくりのため、相手の盤面は魔法罠ゾーンの内容と《灰流うらら》の有無以外ほぼ関係なし
  • 死ぬ前にコンボ決めるかどうかだけなのでライフレースほぼ関係なし
  • ひたすらドローだけするタイプのソリティアで見た目的な面白み一切なし
  • 何十ターンもかけて殴り続けるかライブラリアウトという、ロック後はサレンダー待ちの勝ち筋
  • "相手がEXデッキから何か出してくれないと何も出来ない"というあまりに致命的すぎる欠点を、BO1であることを最大限悪用し、轢き逃げでカバー

ヒロイックチャンピオンとか名乗っている癖に、やることは結界像ビート兼コックエクゾみたいな動きなのも陰湿ポイントが非常に高い。

戦績

こんなデッキとはいえどもちゃんと真剣に(?)調整を重ねた結果、ルールと環境の噛み合いのパワーで割と戦えるようになってしまった。

自デッキ/相手デッキ/先手後手/勝敗を最近は手動でスプレッドシートに記録するようにしていた。MTGAやハースストーンとかだと自動トラッカーがあるんだけど、遊戯王にもそういうの欲しいですね。

集計期間:2022/11/8~2022/12/17
合計勝率:52%
プラチナ5~ダイヤ1帯で使用
後攻95%
以下、マッチ数多かったデッキ順上位に対する勝率

デッキ調整中の対戦も含むため、特にふわんはちょい足しのヌメロンで勝ってる試合を含む。(最終構成だともっと勝率低いはず)

一部の致命的なデッキ相手が本当にどうしようもないが、それ以外の相手に対しては(非環境デッキにしては)全体的に割といい数字が出てるように思う。
環境トップのデスピアにはかなり強い一方、2番手のふわんには詰んでいるので、勝率はこの辺の相手バランスにほぼ左右される。

Season10ではこのデッキでダイヤ2までは行けた。(ダイヤ2→1は当時何故かふわんとエルドしかほぼいなくなった時期に遭遇したのでデッキを変えた)
どうしようもないデッキと当たる確率が20%くらいを下回るのであれば、だいたい勝率50%超えを狙える計算になるので、回数を重ね続ければ普通にダイヤ1も狙えたレベルかと思う。私は途中で飽きた。

このデッキをオンライン大会(毎日CS)に持ち込んだこともあったが、何かの間違いかやたら噛み合いが良く連続通り魔に成功してしまい、90人弱くらいの中のベスト8に入るまでは勝ててしまった。
相手には正直すまんかったと思っている。

なお、これを使っていたのは主にミステリアス・ラビリンス実装前だったが、ルーンもラビュリンスもほぼ負け確に近い相手な上今はかなり流行っているので、より厳しい環境に変わってしまった。

※追記:Season15(スプライト環境)ではダイヤ1行けた。


妨害耐性

《ナンバーズ・エヴァイユ》《発禁令》《左腕の代償》のうち、2種類を集めて通したらほぼ勝利となる。
《左腕の代償》はうららを貰うと致命傷になるのでその点だけかなり脆いが、揃ったらそれ以外の手札誘発は何も効かない。
揃うまでのドロー連打中に《ドロール&ロックバード》を貰うのも致命傷だけど、幸い最近はあんまり見ない。

ドロー圧縮極振りのおかげで、超高確率で天岩戸か冥王結界波のどちらかは引けるので、相手は魔法罠ゾーンで魔法無効を構えていないとこちらのコンボの阻止は難しくなる。

超ざっくり確率計算

デッキの性質上、確率上見込める値がおおよその強さにほぼ対応する。後攻しか取らないのでコイン運にもほぼ左右されない。(表で後攻取ると相手がヌメロン警戒で更地エンドしてくる可能性はある)

ほぼ無条件のドローソース分を差し引くと、だいたい22枚デッキに近い状態になる。
ただし、ターン1付きだが2枚引ける《強欲で貪欲な壺》、天岩戸があると打てない《リンクアップル》、先にチキンレースが必要な《疑似空間》、目標ドロー確率が20%に向上する《運命の一枚》があるので、そんなに正確ではない。
《手札抹殺》《打ち出の小槌》《三戦の才》《トップ・シェア》は計算に入れてないので、おそらく実際はもっと良い数字になる気がする。

この時、初期手札6枚から勝利条件が揃う確率は、いろいろ単純化した上でだいたい72%ある。先行のデスピアが烙印融合相当8枚からどれかを40枚から引けるのは70%であることを考えると、かなり高い。
また、天岩戸または結界波を引ける確率も89%あり、コンボ成立と両立する確率は62%ある。

欠陥

数値上はかなり優秀に見えるが、相手がEXデッキから何か出してくれない限りは、どうあがいても成立0%になるというどうしようもない欠陥がある。壁とやってろと言われそうなデッキだが壁相手には勝てない。
《デビル・フランケン》から《虚無幻影羅生悶》を送ったり、天岩戸を《クララ&ルーシカ》にして《シエンの間者》で送る等の自発的な手段もいろいろ考えてみたが、最強のまくり札を捨てるのがかなり痛い上、コンボ成立の条件がより厳しくなってしまうので結局諦めることにした。
デッキの動きの核が相手に完全の行動に依存するのは自分でも正直かなりどうかと思うが、そんなデッキでもBO1だと成立してしまうのであった。

相性

有利

デスピア、鉄獣、シャドール、マリンセス、閃刀姫
ただし、《烙印断罪》《超魔神イド》が入っている構築だと厳しい。

単純に揃えたら勝ち。まくり札すら不要で、うらら以外で特に妨害されずにコンボが成立可能なため無抵抗に近い。
最大勢力だったデスピアに対しての勝率は70%だった。たまたまかもしれないが計算した確率に結構近い。

若干抵抗されるがどうにかなる
  • エンディミオン:天岩戸か冥王結界波を引けるかどうかの勝負。《魔法族の里》置かれたら負け。
  • ドライトロン:天岩戸か冥王結界波を引けるかどうかの勝負。
  • ヴァレット:途中でハンデス展開されると困る。《ヴァレルエンド・ドラゴン》が殴り倒せない上デッキが厚い場合が多いので、強貪で対処札が飛んだら負け。
  • 相剣:プロートス闇宣言で負け。フィールドや通常魔法と合わせて場に2枚超えるので天岩戸は《相剣暗転》をケアできない。
  • アダマシア:《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》搭載型だと負け。《フォッシル・ダイナ パキケファロ》の場合もきつい。
  • スケアクロー:コンボ成立までは容易だが、その後残存盤面からパンプ&貫通&多段攻撃でロンゴミの上から抜かれるリスクがある。
  • 電脳:《電脳堺門-朱雀》で天岩戸を潰される。ハンデス系展開だとさらにきつめ。
  • ヌメロン:《リミッター解除》なしでのリンク召喚エンドをしてくれるか次第の運ゲー。コインに負けると後攻を取られる。
  • サンドラ:《超雷龍-サンダー・ドラゴン》に結界波できないと《左腕の代償》が封じられる。
  • イグニスター:天岩戸がないと《ダンマリ@イグニスター》が邪魔。《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》を倒せないのでデッキ切れを狙うしかない。
きつい
  • 魔術師:《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》のワンキル成立で負け。《時空のペンデュラムグラフ》で天岩戸の対処が可能。
  • ふわん:負け。稀に天岩戸ビートで勝てることがある。
  • エルド:ほぼ負け。手下の自害用の《リンクスパイダー》等を誘えればワンチャン。
  • トーカー:各種カウンター罠を構えられるときつい。
  • SPYRAL:《魔封じの芳香》で負け。
  • メタビ:負け
  • ラビュリンス:負け
  • ルーン:負け

勝敗はほぼマッチ成立時点でかなりどちらかに傾いており、プレイングでどうにか出来る範囲は相当狭い。
他のデッキでも相性差はあれど、このデッキでは本当に露骨で単純なデッキ選択じゃんけんみたいなゲーム性になっているので、このデッキを使う限りあんまり面白いデュエルはできない。
動画とか見ながら片手間で回すのには向いていそうだけど、そこまでして回す必要があるのかは疑問である。

カード単体のメモ

《天岩戸》

  • このデッキの真の主役の最強カード。いろいろ他にも試してみたが、召喚権を切る先としてこのカード以上に強いカードは結局見つからなかった。
  • ポン置きするだけでモンスター効果の発動が完全に停止する。冥王結界波と違ってフィールド以外も封じるため手札誘発さえ打てなくなる。
  • ロンゴミ着地後のアタッカーとしてもATK1900が優秀で、アダマシア以外の伏せは大体抜ける。
  • 《無限泡影》が天敵だが、その場合手札に帰らないので相手側にもリスクがある。
  • 毎回手札に戻るが、ロック中の挙動としては相手が対処しにくくなる点で強い。
    • ヌメロン相手の更地睨み合い時に殴り逃げが出来るのも便利。
    • 《発禁令》で宣言することで帰宅しなくなるが、基本的には最終手段にしたほうがよい。
  • 墓穴リスクが有るのでなるべく墓地に送らないようにする。
《左腕の代償》

  • 手札全てと引き換えに任意の魔法をサーチできるカード。《隣の芝刈り》等のサーチ用でたまに見かける。
  • エヴァイユと発禁令は同時に手札に揃っている必要は無いので、引けている片方を発動してからこのカードで残りをサーチするとコンボが成立する。
  • このデッキの影の要で、このカードの存在によりコンボ一点狙いが実用的な確率まで上がった。
    • 2種類3枚ずつから両方を揃えられる確率は22枚デッキでも38%しかない。ここにワイルドカード3枚が加わると72%まで上がる。
  • うららを貰うと手札全ロスだけして終わるという最大の弱点があるが、天岩戸があると安全に通せるのがえらい。
  • 天岩戸を引けずに左腕を捧げる場合は、うららは強貪かテラフォか一時休戦で誘える。
《ナンバーズ・エヴァイユ》→《No.86 H-C ロンゴミアント》


  • 最強の耐性と最強のロック性能を誇る、小学生が考えたようなパワーの最強カード。
    • このデッキでは使えないけど全体除去という最強効果まで付いている。
  • そのままだと毎ターン弱体化するが《発禁令》により素材が固定される。
    • 《発禁令》が引けなかった場合でも、とりあえず出せれば次のターンが返ってくるので、次ターンのトップ解決での3素材固定が一応狙える。
    • なので、エヴァイユでロンゴミ以外を出せるようにしても使う場面は滅多にない。
  • ATK3000で倒せないモンスターが相手の場にあると、相手の盤面を処理できずライフを削れなくなってしまう。
    • 事前に場を一掃してしまうとエヴァイユが打てないという事情もあり、思ったより発生する場面は多い。
    • 実際回してみると分かるが、相手も意外と即サレンダーしてくれないので、泥仕合が始まる。
    • デッキに1枚でもあるカードはいつか引けるので《冥王結界波》+《サンダーボルト》までひたすらドローゴーすれば返せる。
      • ただし、除去した上で殴り切るターン数も必要なため、カードが底に埋まっているとこっちのデッキが尽きるリスクがあったり、そもそも強貪で飛んで成立しない可能性もある。
    • もう一筋の勝ち筋として、相手のデッキが切れるまで待つ手もある。こちらは強貪を発動していたり相手が60枚構成だとほぼ成立しなくなる。(ので次のカードを採用した)
      • 残デッキ数が僅差で負けている場合、《左腕の代償》で手札全部捨ててからの《手札抹殺》で相手のデッキを削る小技がある。
ジャックポット7》

  • デッキ切れで負けなくなるカード。ロンゴミアント着時後の泥仕合時に強い。
    • ただしルーンには効かない。
  • LO勝ちを成立させられるので、完全耐性持ちに対する対処札自体を増やすより勝ち筋の幅がちょっとだけ広がる。
  • また、デッキ内に存在している事実だけで、ロンゴミ後の詰ませ方の検討時に自デッキ内の残カード全てを使えるようになる。
  • このカードが強貪で飛んだ場合は諦める。
  • 《執念の剣》だと天岩戸の打点アップしつつ帰還処理で自分にドローロック出来るが、対応する誘発が相手デッキに1枚でも入っているとLO負けするのでやめた。
  • 《遺言の仮面》でもよいが、こっちのほうがインクの染みが多い分、相手視点だと意味不明のカード感が増すかもしれない。
  • カウンターを構えないデッキであっても、無限泡影の軸を合わせるという妨害手段が存在するので注意すること。
    • 効果無効出来なかった場合は縦軸無効が発生しないという裁定があるので、ロンゴミ単騎で発動すると泡影ケアが可能。

要検討カード

《トップ・シェア》
成立すれば強い。1ドローが大量にあるので決まりやすいが、腐る場面もそれなりにあるので悩ましい。0枚積みと1枚積みを何往復もしているし2積みもありな気もする。
《打ち出の小槌》
もう一枚あっても良いかもしれない。
《星の金貨》
引き直したい手札が2枚以下なら、デッキに戻さない分打ち出の小槌より強いかもしれない。手札抹殺とのコンボで相手デッキ削りにも使える。
《三戦の才》
強いんだけど《天岩戸》との噛み合いが悪い。
《リンクアップル》
強いんだけど《天岩戸》との噛み合いが悪い。これを抜くと《ナンバーズ・エヴァイユ》用のEXデッキ消費が10から5に減るので、7アーゼウスやラビオンヌメロン等の他ルートを積めるようになる。
《手札抹殺》
《打ち出の小槌》と違い不要牌をデッキに戻さないのが強く、LO狙い時に相手デッキを6枚程度削れるのも便利。ただ、エヴァイユも発禁例も引けていない状態かつ《左腕の代償》は引いている場合に片方が腐るのが若干不便。
《強欲で貪欲な壺》
2枚目を引いても実質1ドロー換算にはなるためドロー観点では3積みでも良い。ただ、エヴァイユ殴りで処理できない盤面時の処理札が飛ぶ可能性があるので2積みも有りかもしれない。
《擬似空間》
チキンレース》がないと腐る。2枚積みは有りなような無しなような微妙なライン。
《サンダー・ボルト》
成立前に1妨害踏むか、ロンゴミパンチで抜けない生物の処理に使える。便利なんだけど無くても済むっちゃ済む。
壊獣
確実に1妨害踏めて完全耐性も処理できるが、処理しすぎてエヴァイユが打てない場合があるのと、いざという時に左腕でサーチできないのが悩ましいところ。
《ドン・サウザンドの契約》
ドローとしては便利だが天岩戸が使いづらくなる欠点がある。
ジャックポット7》
ロンゴミ成立した時点で諦める人が多かった場合は入れなくてもよい。

不採用カード

《増殖するG》
初手に無いと腐るので33%しか役に立たない。相手が3積みのうららを引いてる確率も33%あり、指名者込6枚入っている場合には58%引いてるので、通れば強いがちゃんと通る確率は思ったより低い。
ヌメロン
強いし別の勝ち筋が出来るのでかなり有り寄りだったが、天岩戸との噛み合いが悪いので、今回はコンボ極振りに倒して捨てた。《一時休戦》+《鎖龍蛇-スカルデット》や、《メガトンゲイル》で天岩戸を引くまで粘り《アクセスコード・トーカー》にして自害が可能だったりしていろいろと便利ではある。《テラ・フォーミング》《左腕の代償》から引けるため最小2枚だけの搭載でも結構使える。
《No.59 背反の料理人》+シャーク素材
時間稼ぎで大量ドロー出来るのが利点。誘発に弱くコックからロンゴミに切り替える際に隙があるのが弱かった。決まれば強いがこれ狙うなら最初からエクゾやカウントダウンの方が向いている気がする。
《運命のドロー》
発動までは余裕なんだけど、必要な制約が重すぎる割に1/3の確率しか得られないので使いづらかった。
《EMポップアップ》
2枚目の《手札抹殺》になるんだけど、《チキンレース》を全力で連打するせいでライフコストが重すぎてちょくちょく腐る。《打ち出の小槌》で妥協した。
《手札断殺》
相手の手札が足りないと使えないのが不便だった。
《閃刀起動-エンゲージ》
条件達成は容易な上おまけの閃刀魔法も強力で悪くないんだけど、天岩戸を出すと死に札になるので、天岩戸に寄せる構成にした。
《墓穴の道連れ》
うららチェックに一見便利そうだが、既に《左腕の代償》を引いていると使えず、一番使いたい場面で不便なので不採用。手札を消費すると《左腕の代償》コストが不足するリスクもある。
《トゥーンのもくじ》+トゥーン何か1枚
圧縮率が最高な上、ついでにサイバードラゴンでEXゾーンの耐性持ちを吸えるが、そうするとエヴァイユが撃てなくなる場面が多いのがちょっと困る。ドロソではないので事故率も上がる。

おわり

改善アイディアとかあれば教えてください。

環境デッキは構築例やプレイング等情報も多く、レシピをコピーしてざっと弄ったら戦えてしまうんだけど、クソデッキとなるとそうもいかず、ある程度自力で独自の試行錯誤を重ねないとならない。
ただ、クソデッキをいろいろ調整していくその過程も結構面白く、環境デッキじゃ見ない珍しいカードの発見もあるので、全力でやる程でもないけど遊び方の一つとしては意外とおすすめです。
※対戦相手側の面白さは考慮しないものとする



遊戯王(Bサイド) Advent Calendar 2022 の22日目でした。

明日の記事は


です。

PCを持って手ぶらで出かけるには育児用ジャケットがよい

たまに仕事で外出することになった時は、デカいリュックに色々荷物を入れて出かけていたんだけども、ほとんどの持ち物は実際には使われていないことにある時気づいた。

「とりあえず一旦限界まで削ってみたらちょうどいいラインが探れるのでは?」と思い、中身を整理してみたところ、結局PCと充電器と社員証くらいあれば困らないことがわかった。
そうなると連鎖的に、1kg切るくらいの物体の移動のために1kg以上あるリュックを使うことが非効率に思えてきた。
次は軽量なリュックをいろいろ試してみた。普通のリュックの下限は300g台くらいだったが、登山用のポケッタブルバックパックを選ぶと100g台まで軽量化出来た。

ノートPC入れ付き服

ここで、ノートPCをしまえる服というジャンル(?)があることを知った。

昔あった、VaioPを無理やりポケットにねじ込む感じではなく、ちゃんと収まる十分なサイズのスペースが服側に付けられている。
一発ネタのニッチ製品かと思いきや地味に需要があるようで、クラウドファンディング系を中心に色々な種類の製品が出ていた。

ざっと探しただけでも以下が見つかった。

多分他にもまだありそう。

ワークマン探索

デカいポケットが付いてさえすればお試しには十分そうに見えたので、とりあえずワークマンに行ってみた。

こういうタイプのユーティリティジャケットを目当てに探しに行ってみたが在庫がなかったので、これより収納力は劣るがPCは入るレベルのポケットがある他の品で妥協した。

ムービングポケット付きのモデルであればほぼPCは入るので、選択肢は結構多く、おまけにどの値段もやけに安い。
実際にこれにPCを突っ込んでみたところリュック無しで通勤が済むようになったので、別にPC収納を謳ってなくてもポケットがデカければ普通に使えることが分かった。

課題

一方でいくつかの課題も見えてきた。

  • 左右どちらかの内ポケットにPC収納する場合、バランスは悪い
  • 背面中央下の場合、座る時に寄りかかれず邪魔
  • 日帰りなら問題ないが、数日の外出の場合着替えまでは収納しきれない

PCは収納できるが、若干の無理やり感と使いづらさがあった。

ノースフェイス CRストレージジャケット

www.goldwin.co.jp

とにかく収納力が高くて、PC収納位置がもうすこしマシな場所となる品を探した結果、これに行き着いた。
育児向けの服だそうで、哺乳瓶や水筒等を大量に収納でき、抱っこ紐的なものも付いている。(着脱可)

ヤケクソのように袖以外のあらゆるスペースが収納になっていて、ポケットは余りすぎるくらい付いている。服の収納力としてはかなり理論値に近そう。


ポケットの仕様

  • 背面上 (チャック型)
  • 背面左右 (チャック型)
    • 内側に小ポケット1つ (開放型)
  • 胸前面左右 (チャック型)
  • 胸内側左右 (チャック型)
  • 腰前面左右 (マジックテープ型)
    • 内側に小ポケット2つ (開放型)
  • 腰横側左右 (開放型)

利用感

使い勝手がかなり向上した。
全体的にポケットの中が広くどれもかなり余裕がある。特に腰前面に関しては片側だけで500mlペットボトル2本入れてまだ余裕があるレベルで、コンビニの買い物の収納等にも便利だった。

背面左右片方のポケットだけで数日分の着替え(パンツ/シャツ/靴下)が入るので、試しに手ぶらで2泊の出張に行ってみたが余裕だった。前面ポケットにお土産も全部収めつつ、まだポケットは4つくらい余っていた。
一応ポケッタブルリュックもポケットに入れて持っていったが、結局使わなかった。

PCの収納位置が背面上になったので多少マシになった。普通列車やバスの椅子は低めのものが多いので、ぎりぎり干渉せずに寄りかかれる場合が多い。新幹線やグリーン車等だと背もたれがちゃんとしていて寄りかかれないが、十分なスペースと時間があるので単に脱げばよい。

着ている時の体感は実際の重量よりかなり軽く感じる。重量物をなるべく上部中央近距離に寄せて積むほど身体の重心の負荷が減り体感重量が軽くなる、という登山ザックの小技があるんだけど、多分同じ理屈が効いているんだと思う。
実際の重量は当然それなりにあるので、脱いで置く時にはドスッってなる。(漫画でよくある重り付きの服みたいなあれ)


おわり

荷物を減らすのは単純に軽いし身軽になるので良かった。
ただ、ちょうどいいラインを探るために荷物を削り出したはずだったのが、いつの間にか単なる限界の追求になってしまった。

これまでミニマリスト達の考えは正直あまり良くわからなかったが、こういったプロセスを経るとなんとなくは理解が進んだような気がする。
最初からとにかく物を捨てまくりたい訳ではなく、ダークソウルで"いっそ全部裸で良くね?"となる感じだったり、軽量二脚ACに最小限の武装積んでとにかく高機動にしたくなるような感じと一緒で、極振りアセンの追求の心理と同じようなものが生活全般に拡大した結果だったんだろうと理解した。知らんけど。


adventar.org
買ってよかった Advent Calendar 2022 十六日目でした。