まとめ
やたらかさばるフィギュア台は3Dプリンタで簡単に代替品を自作できるので置き換えるとよい
背景
「フィギュアは一体買うと自動的に増える」という説は本当だった。部屋にはあまり物を増やしたくなかったはずだったのに、一体目買ってからあっという間に壁が埋まった。
余計な家具を部屋に増やすことまではしたくなかったので、壁掛けの棚を使っている。ただ、各棚のスペースがあまり広くないため、配置には結構な制約があった。特に台座が本体以上にやたら面積を食うせいで、棚からはみ出したりそもそも置けなかったりしていた。
3Dプリンタ買った
CADの経験もないし大した目的もなかったんだけれど、Amazonアウトレットで3万だったので、多少高めのおもちゃ感覚で無計画にポチってしまった。
基本的な使い方は半日もあればすぐ覚えられたし、実用的な小物も作れたりして割と楽しく遊べている。
(そういえば一時期やたら持ち上げられてたこともあったけど最近めっきり聞かなくなったね3Dプリンタの話)
フィギュア台座の多くは単に板の上に数本の棒が立っているだけの物体だった。自分のような素人でも十分作れる単純な作りだったので試しに自作してみたところ、結果的に割と上手くいった。
誰か他の人のやり方を真似て作ろうとしたのだけど、3Dプリンタの例は見つからなかったので記しておくことにします。
結果
はみ出さずちゃんと綺麗に収まるようになった。やったね。
1. 軸の位置を決める
実物の寸法を定規で測り、各ポイント間の距離と軸の直径をスケッチに起こす。
角度は測らなくても距離関係だけ決めれば上手いこと調整してくれるので、かなり楽に書けた。
2. サンプルを作る
安物だからか3Dプリンタの精度はあまり高くない。実際の寸法は結構平気で数字とずれる。測り方も雑にやっているので、1発ではまず成功しない。
最初は一気に完成させようとしてフィラメントと時間を結構無駄にしてしまったが無謀だった。
軸を伸ばし薄く土台をつけて一回プリントする。10分くらいで完成する。
3. 微調整する
サンプルを本体に実際に当てがってみると、位置が微妙にずれてるとか軸のサイズが合わないとかいった問題が見えてくるので、スケッチの寸法を微調整する。
なお軸は多少ズレてても成形後にヤスリで削って調整するって手段が残されているので、迷ったら細すぎるよりは太すぎるほうがよい。
重心を適当に考慮して台座をくっつける。
厚さ2.5mmもあればかなりかっちりした台座になる。安定しているものであれば1mmで十分だった。
直径は物にもよるが10cmもあれば大きすぎるくらいだと思う。
4. 印刷する
印刷して本体にくっつけたら完成。1時間~2時間程度で出てくる。
今回は特に必要なかったのでやらなかったけど、いくらでも作れるので、必要に応じてテープ貼ったり穴開けたりネジ止めしたりのような雑な固定法も遠慮なくできる。
完成例
このようにかなりコンパクトになる。左にあるのが元の台座。
2体で対になるデザインなのに台座がでかすぎるせいであまり寄せられないという謎な作りだったんだけど、そういった問題もついでに解決する。
(グリフォン 香霖堂魔理沙/霊夢)
逆に軸を台座側に挿すタイプの台座でもいける。
(GFF ディープストライカー)
特殊形状な軸でもだいたい何とかなる。
ちなみにこれは一番台座が大きかったのでかなり効果が高かった。直径21cm→10cm角になった。
(グッスマ タマ)
課題
単に平面に棒が立ってるのではなく足裏の形状に合わせた曲面の上に本体を乗せるタイプの台座がある。
横から写真を撮って3Dモデルに起こす方法を試してみたがあまり上手くいかなかった。
大雑把にだいたいの形が合っていれば良いだろうと考えていたが、軸が途中で折れてしまった。ぴったりハマらないと軸に結構負荷がかかるっぽい。(物にもよるんだろうけど)
また、軸が細めなことや、この本体が大量のフリルのおかげでやたら重量があることなんかも関係してそうな気がする。
(ちなみに、穴の中に折れて残ってしまった軸の残骸は、熱すればまた柔らかくなるのでハンダごて突っ込めば取り除けた)
理屈上出来ないってことはないはずので、単に私の作図能力の問題だと思う。そこまで巨大な台座ではなかったのでとりあえずそのまま妥協しているが、そのうちリトライしたい。
おわり
フィギュアの置き場所の問題は解決したが3Dプリンタの置き場所がないという問題が新たに出てきたので困った。