メモ帳DPA

ぐぐってあまり引っかからないような何かがあったら書いたりする

上下昇降デスクをPCと連携する (オカムラ swift + USB2LIN06 + LINAK Desk Control)

デスクに岡村製作所の電動昇降デスクのswiftを使っている。

周りの家電の操作をなるべくPCに集約するようにしており、過去に介護ベッドなんかはUSBリレーに接続してPCから制御できるようにしたりもした。
swiftも同様の手段をとりたい所だったんだけれど、コントローラの破壊が必要そうなのと、予備の入手が出来ないので保留としていた。

博報堂オカムラが制御用のアプリのリリースを2016春に予定している、というリリースも昨年末にあったが、一向に出る気配がない。
www.i-studio.co.jp

待ってても仕方なさそうだったので、どうにかする手段を探した。

swiftの構成

まず部品を調べた。swiftは以下のパーツで構成されていた。

  • コントローラ

  • 操作パネル

ほぼ全部LINAK社のパーツであり、オカムラで作っているのはどうも天板だけのように見える。


制御用オプション

LINAK社のデスク用製品は、Desklineというシリーズとして各種パーツが組み替えられる仕様になっているらしい。
コントローラを制御する手段として、ボタン式の操作パネルとは別に、USB接続やBluetooth接続にも対応した製品が存在していた。



購入

LINAKのパーツ群は基本的に個人向けに単品で売られているものではなさそうだった。
単品売りしておりかつ日本への発送の出来る店はないか探しまわった結果、一件だけ見つかった。
オーストラリアの健康器具ショップらしい。


商品68ドル+送料27ドルの計$95で買えた。
オーストラリアからの発送で、注文から6日で届いた。結構速いと思う。

商品

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ビニール袋詰めだけされた状態で小さめの箱に詰まって単品で届いた。マニュアル類も入ってない。

物理コントローラとの共存

コントロールボックスには操作パネル接続ポートが2ポート付いているので、既存の操作パネルを殺さずに両方接続できた。
デスクの高さ情報はてっきり各操作パネル自体が保持しているんだろうと予想していたのだけれど、コントロールボックスがちゃんと情報を持っているようだ。物理ボタンで操作した際にちゃんとUSB側の高さ情報も連動して変わってくれた。(もちろん逆の場合も連動する)

LINAK Desk Control Software

制御用のソフトウェアが公式サイトからダウンロードできる。
デスクの上げ下げとプリセット3つの操作が出来る。日本語表示に対応していてちょっと驚いた。
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おまけ機能として(もしかしてこっちがメインなのかもしれないけど)、高さ変更をおすすめするアラートを出してくれる機能が付いている。
時間もしくは消費カロリーを設定すると、それに応じて適当なタイミングでアラートダイアログが表示される。
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履歴も取ってるらしい。
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ただ、アラートは別に必要ないので正直邪魔だと思っている。

制御ソフトの制御

学習リモコンやベッド制御の操作は、Autohotkeyを使用してキーボードショートカットにしていた。
これも同じ要領で簡単に出来るだろうと思っていたのだけれど、ウィンドウの作りが特殊なようで、controlclickで操作ボタンに直接メッセージをうまいこと送ることが出来なかった。

仕方ないので、ウィンドウをアクティブにして、ボタンの座標でマウスをクリックさせるという雑すぎる力技でとりあえず諦めた。

;デスク操作共通
deskmove(x,y){
 	winactivate, LINAK Desk Control
	Click, L, D, %x%, %y%
	Sleep 7000
	Click, L, U
}
;座位プリセット
desksit(){
	deskmove(80,370)
}
;立位プリセット
deskstand(){
	deskmove(190,370)
}
;プリセット3(最大高設定)
deskmax(){
	deskmove(300,370)
}

他の人達によるその他の手段について

操作パネルへの接続はよくあるRJ45の三芯で、UP/DOWN/GNDの単純なものらしいので自力で作れるらしい。ただ、だとすると高さ情報はどうやってやり取りしてるのか謎がある。
blog.nortal.com

Linux用の制御ソフトを自作した人も見つかった。
github.com


おわり

そもそも机をPCからいじれるようにして何が嬉しいのかかというと、ベッドからの利用時に机まで手をのばす必要がなくなることにある。
机の前に居る時は物理ボタン押せば済むのだけど、ベッド側から利用する場合、机の高さを調整するのにボタンまで手をのばす必要があった。



PCから制御出来るようになったので、上のような状態を切り替える際に体を起こす必要がなくなった。

ただ、制御ソフトの制御のやり方にかなりの妥協があるので、何かしら改善策が思いついたらどうにかしたい。



※追記
どうにかした。


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